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他では決して体験できない、北海道弟子屈(てしかが)町の5つの探求学習プログラムをご紹介!

皆さんこんにちは。

北海道弟子屈(てしかが)町で、探究学習プログラムを体験できる宿泊施設『レラ摩周』を運営している、松山裕一です。

今回は、私達が今後提供していく探求学習プログラムについて、ご紹介していきたいと思います。

突然ですが皆さんは、

昨今、大学入試が大きく変わりつつある。国公立大学、私立大学問わず、AO入試という入学試験に力を入れる大学が増えている

ということを、ご存知でしょうか?

AO入試とは成績や試験の点数に過度に重点を置くのではなく、出願者の人物像を大学の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて、面接や小論文を通じて、合否を決める入試のことです。

では、なぜ大学は今、AO入試に力を入れているのか。

その理由は、単に「勉強ができる学生」だけではなく「何かしらの才能に秀でた学生」や「ゼロからイチを作り出す発想力や行動力のある学生」に入学してもらい、卒業生として、その後も大きく花開かせてほしいという狙いが大学側にあるため、です。

そのような大学入試の変化を受けて、今全国の私立・公立高校では「修学旅行」を「探求旅行」に変える動きが加速しています。

これまでのような、観光メインの「修学旅行」ではなく、学びや探求に重きを置いた「探求旅行」を生徒に体験させたい、という高校が増えているということですね。

そんな背景と、私達が今後提供していく弟子屈(てしかが)の地域特性を生かした「探求学習プログラム」がぴったり一致しているということで、お陰様で全国の高校から注目して頂いています。

ゼロからイチを創り出す発想や思考を育む

私達が今後提供していく「探求学習プログラム」は、本当に面白い。

自分で言うのもなんですが(笑)とても魅力的だと思います。

面白さの鍵となる要素は、3つ。

「他人事から自分ごとになる面白さ」×「正解の無い問題を解く面白さ」×「実際に体感する面白さ」

これら3つがかけあわさることで、「ゼロからイチを創り出す発想や思考」が育まれる。

これが、私達が提供している探究学習プログラムです。

例えば、防災を例にあげてみましょう。

「いつ来るかわからない自然災害に備えよう」
「防災訓練を通して意識を持とう」

と言っても、普段都会に住んでいる方にとっては、実感が湧きません。

なぜなら、「普段から自然の驚異を身近に感じる機会がない」からです。

そんな中で「防災の意識を持とう、考えよう」と言っても、なかなか難しいですよね。

でも、弟子屈に来てプログラムを体験して頂くと、「防災」が一気に自分ごとになる。

実際に、弟子屈にある硫黄山に足を運び、直接蒸気に手で触れたり、火山活動を間近に感じると、学生さんの中に「ここでは、いつ噴火が起こってもおかしくないのだ」という実感が芽生えます。

「硫黄山」

実感できることで、

「住民が、普段から備えをし、いざという時に近所で助け合える関係性を大切にしている」

といった説明が、自然と腑に落ちるようになる。

そしてここで、学生さんにこんな質問を投げかけてみます。

もし、自分の家の近くの川の堤防が決壊したら、または地震が起きたら…どこに逃げれば良いか知っていますか?家族とはどう連絡をとりますか?

すると、今までは気にもとめなかった「近所の災害ハザードマップ」にも意識が向くようになったり、家族と防災について話し合うきっかけが生まれる等、旅行前と後とで、学生さんの意識や行動に、明らかに変化が生まれます。

このようにして、専門家や地元の人達と共に学び、より良い解決策を自分たちで話し合いながら、「ゼロからイチを生み出す発想」を育んでいくのが、私達が提供する「探求学習プログラム」です。

5種類の探求学習プログラム

弟子屈で今後体験できる探求学習プログラムは、大きく分けると5種類。

簡単ではありますが、ご紹介させて下さい。

①自然保護プログラム:
弟子屈にある大自然(アカエゾマツの森、硫黄山、摩周湖や屈斜路湖といった雄大な湖、星空…)を守りながら、自然と人間がどのように共存していくかを学びます。

②防災プログラム:
硫黄山が噴火したら、みんなはどうする!?どうやって身を守る?」体感で学びながら、自分達が住む地域での防災について意識を向け、考えます。

③再生可能エネルギープログラム:
弟子屈では現在、「マグマの地熱を生かした地熱発電の技術を床暖房に応用するアイデア」が持ち上がっています。

これが実現すれば、弟子屈のホテルや宿泊施設が冬季期間も開業できるようになること以外に、どのような使い道があるのか、一緒に考え、この技術を日本中の地域創生に活用できる可能性を模索します。

④過疎化解決プログラム:
弟子屈町の人口は、現在約6000人。ピーク時の半分以下に落ち込みました。15回目を迎える「100キロ歩こうよ大会」や、町おこしイベントに加え、学生さんの柔軟な視点と発想で、新たな町おこしの方法を一緒に考えます。

「100キロ歩こうよ大会」

⑤民族多様性プログラム:
北海道には以前、アイヌ民族という先住民が住んでいました。彼らは、自然界すべての物に魂が宿るという「精神文化」、お祭りや家庭行事の場面で踊られる「古式舞踊」、刺繍、木彫り工芸など、固有の文化を大切にしてきましたが、一方で、未だに残る差別も北海道が抱える大きな課題です。

これらを考え、民族多様性や差別のない社会作りについて考えます。

現在は5種類のプログラムですが、今後も改良を重ねて、さらに面白く価値のあるプログラムを展開していきたいと考えています。

弟子屈モデルを、日本全国へ

お気づきの方もおられるかもしれませんが、日本全国の皆さんと一緒に「探求学習」することで、弟子屈の町おこし・地域創生に繋げていきたい、というのが根底にある私の想いです。

住民だけではなく、日本全国の人達の力で盛り上げながら地域創生に繋げる「弟子屈モデル」がうまくいけば…、そしてそれが日本全国に広がれば、地方から、日本をもっともっと元気にしていける。

火山大国の、資源豊かな日本。

地方の温泉地は寂れていると言われているけれども、実は魅力と価値の宝庫であることに多くの人が気づくことで、日本をもっと未来ある豊かな国にしていくための、弟子屈チャレンジ。

ぜひ、皆さんも、ここ北海道弟子屈に、一度足を運んでいただけたら嬉しいです。


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