【●●が気になる】『呪術廻戦0』の画面について【ネタバレ無し・映画感想】

元気そうだね!
バラン弁当です。

仕事が早く終わったので『呪術廻戦0』(2022)を見てきました。

……映画って見ようと思っても中々行かないんですが


「丁度見れる時間だな」

という運命的な事から映画館に行きました。

こういう〈運命〉で見に行くのが娯楽って感じですね。

導入終ワリ




※本書は映像表現に興味ある人へ向けて書いてます。


❶開始寸前のワクワク


平日の駅前の映画館。
入って〈呪術廻戦0〉のチケットを買う。

上映15分前。
大型のシアターに席が半分少ないくらい埋まってる。 


「チケット買ったからには見なければな」


という義務感を背負い込む。
この義務感が嫌で中々映画を見に行けない。

とにかく見る、見るんだ。

――私は「呪術廻戦」自体のファンではない。

義務感を背負い込めるほど、好きではない。
TVアニメの方も全話見ていたが「いつ面白くなるんだ」と思って見ていた。

ファンではないが期待してはいた。
果たしてこの期待に応えてくれるのだろうか。

ハードルは高い。

   

❷本作の説明


この「呪術廻戦0」は『ジャンプGIGA』2017 vol.1から2017 vol.4まで連載されていた『東京都立呪術高等専門学校』が原作となっている。
この短期連載作品をプロトタイプ兼正式な前日譚として、「呪術廻戦」が連載された。

つまり言い切ってしまうと

本作が面白かったから『呪術廻戦』が連載された


のだ!


❸じゃあ面白いに決まってら! でも


上映前の予告というのは、残酷だなと思う。
嫌でも他の映画と〈画面完成度〉を見比べてしまう。

またハードルが上がる。

果たして本作はこのハードルを越えられるのか???

明かりが落ちる。

いよいよ始まるのだ。

シネスコ(凄く横長の画面)のスクリーンにアニメが映し出される。

「…………」(シネスコのレイアウトじゃないなこれ)

素人の私だが、少し画面のバランスが気になってしまった。
せっかく横長の画面なんだから画面全体を使って欲しい。

「呪術」をテーマにしてるのでもっと見てるだけで「力」を感じる画面にして欲しい。
例えばホラー映画なら不安をあおる画面になってるワケで、
こんな素人の玄人ぶった文章を考える暇もない。
ないほどに、心を動かす「力」があるはず。


良い画面にはそういう「力」があるはずなのだ。


レイアウトの好みは合わないなと思った。

★余談「レイアウト」について



余談だが――シネスコの画面と言えば、「ヱヴァンゲリヲン」「シン・ゴジラ」の庵野監督が良い例で、「迫力」を持ってるのだ(TVアニメ「呪術廻戦」のおまけでもパロがあるので例に挙げます)。
画面の四隅に隅々に力を感じるのである。

呪術廻戦の画面は「説明」の画面なのだと思う。
それも正しい画面の作り方だし素晴らしいと思うのだが――好みからかけ離れている。
戦闘シーン以外に「力」を感じない。
「力」のON/OFFは良いと思うが、呪術のホラー感が無いのは物足りない。
呪術ってタイトルなのに。

「呪術廻戦」はテレビ版も映画版も中途半端に、

カメラとキャラクターの距離が近い

これが近いと安っぽい。
安っぽいドラマとかホームビデオの印象に近くなり、連想してしまう。
茶番感がでてしまうのだ。
緊張感がない。

仕方ない事で「いい画面に近づけると他作品と既視感があり気持ち悪くなる」とか「参考映像取りやすいから」とか「原作の画面からパース起こすから」とか「説明的にしたいから」とか「凝ると時間が無くなる」とか

製作的な制約も含め、実現できない事は多い。
前述したエヴァのやり方も容易ではないし、一般的なアニメ制作で実現するのは難しい。

のだろうけども

見る側には関係ない事である。

★シネスコ雑知識
用語に疎い人にも分かりやすく、テレビ画面より横長の画面をシネスコと呼んでいる。
本来は規格があるのでダメなんだけどね。

〈シネスコ〉(正式には「シネマスコープ」)、は元は戦車でワイドな視界を見るために開発されたものだ。
そのためか、空間表現に優れている。

人間の目は横に2つある。
視界は横長。
映画館のような大きな画面なら包み込むような臨場感と没入感を与える。

このほかにも横長にする理由があるが、割愛してまとめる。

シネスコ(横長画面)の利点は、
①何か綺麗になる
②空間の広がりを感じる
③高画質になる

の3つが上げられる。

①何か綺麗になる
自主制作の映像で「カッコよくしたい!」と思ったら
画面の上と下に黒い帯でもつける。
これが「貧乏シネスコ」である。
余分な空白が無くなり、逆に左右の空白が良い味を出す。
大抵の場合、随所随所で画面のバランスがチグハグになり、下手な自主制作映画になる。

②は前述の通り

③はカメラ撮影(アナモルフィックレンズ)以外では関係ないので今回は無視する。

解説終ワリ

❹本編開始!


ネタバレ回避のため印象でお伝えします

おお! これだよこれ! この暗さが呪術だよ!
(でも好みのレイアウトじゃないな)

あ、この3人か!

みんな可愛いな!
でもこの可愛さも「背負ってる」ものがあるからなんだよね

中盤

バトル!

ほーん

えーそうなん?

GETO!

やっぱGETOが出ると面白いな

あーこういう建物の描写だと少ないのに良く分かりやすいな。

GETO側のキャラクターも好きだな‥‥いいビジュアルしてるわ

終盤

お、ついにラストバトルか??

空の色が絶妙でいいっすね

お伊地知さん
伊地知さんがんばれ!

ななみんだ

GETO

あら~

乙骨くん……?



そんなに

おおおお戦闘演出きもちいいいいいいえええ


終わり

おお、綺麗だ……綺麗に終わった

ED

KING GNU 一途すこ これきくために おれ きた

……

いい感じに楽しい映画だった!
やっぱ見て良かった!

➎まとめ


レイアウト文句を垂れつつも楽しめました。
「力」って話しましたけど、終盤の畳みかけは「力」を感じましたね。
見終わると子供のころの様に楽しい気分になります。
呪力発動したくなりましたもの。
終わった後踊りたくなったし絵を描きたくなりました。
あと手を描くのが上手くなりました。
あの呪力発動してるときの手ね。
まあ
欲を言うなら戦闘シーン以外も1つの画面が絵になってるようにして欲しいですね。。。余計な事考えちゃうんで。。。戦闘シーン以外の画面が味気無いので映画館でリピートはしないと思います。配信きたら見返しますが。


小さい紙に書いたものが大きな画面に映し出される。
そういう原始的なアニメ映画の醍醐味。
それこそ呪術であるんだと思います。

やっぱ冒頭のシーンの映像はもっとしっかり驚きが――「力」が欲しかったですね。。。








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