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あそびの引き出し Vol.4

親子体操インストラクターの杉本です。

子供と遊ぶうえで一番大事なことは「自分も楽しむ」ことです。

以前僕が幼児体育を教えていた時は子供以上に楽しんでいたと思います。

楽しいは発想の源なんですね。

まわりの目なんか気にしないで恥ずかしさを捨ててみてください(笑)


今回は親子運動あそびと新聞紙あそびの紹介です。

1、輪くぐり

【遊び方】

①手で輪を作りくぐります。

はじめは低めで簡単にくぐれる高さにしてください。


②次に高い輪にも挑戦です。

③くぐった後に足が引っかからないように気をつけてください。

【応用編】

素早くくぐってみたり、サーカスでのライオンの火の輪くぐりのように輪に触らないようにくぐるのもいいでしょう。

もし失敗してしまったら「ボー!まる焦げだ~」などと身体をくすぐったりして遊んでみると子供も楽しめると思います。

【運動の解説】

柔軟性

バランス感覚

タイミング


足を上げて身体を小さくしながら身体を動かすことでバランス感覚が養われます。

最近では片足を上げて靴下を履けない、ズボンを履けない子供も増えてきているんです。こういった運動で子供の基礎体力をあげるように促してあげることも必要だと思います。

また止まっているものに対しても設定次第で自分のタイミングを掴む練習になります。

2、でんぐり返し

体育的要素を含んだ前転といろいろ定義がわかれますが、今回は遊びの中で「まわる」を意識した遊び方を紹介します。

【遊び方】

必ず下が柔らかい物の上で行なってください。

①両手をつき目線はおへそを見ます。

②後頭部を下につける感じで前にまわります。この時頭頂部がついてしまうとうまくまわれませんので注意してください。

③後頭部をつけることでまっすぐに転がることができます。

うまく回れない時にお尻を押したりすると首に負担がかかるので避けてください。

●手を足の近くにつく

●後頭部をつく

●おへそを見る

これだけでまっすぐまわれますので、うまくまわれない時はこの3点を気にしてみてください。

④まわり終わったらゴロンと寝転がるのではなく、立ち上がってタッチまで持っていくといろいろな運動効果が出てきます。

【運動の解説】

バランス感覚

逆さ感覚

回転力


回転力は受け身の際に自分の身体への衝撃を軽減させる動きとなります。ですので転がった後に寝る癖をつけてしまうと回転の効果が半減してしまうんですね。

回転後に起き上がることで

2回、3回と続けてまわることも可能です。

まわる回数が多いとそれだけ三半規管の強化につながり

乗り物酔いなどの防止になりますので積極的に行なってくださいね。

ぜひ大人も一緒に取り組んでほしい運動の一つです。

3、逆さブランコ

まわりに危険なものがないか十分注意して行ってください。

【遊び方】

①足首を持ちぶら下げます。

②右に左に2,3回振ってあげます。

③下ろすときは丁寧に。

逆さの時間が長いと頭に血が上りますので2,3度振って休憩とるなど、身体に負担のかからないようにあそんでみてください。

【運動の解説】

逆さ感覚

振りの感覚

平衡感覚

逆さ感覚は小さなうちに鍛えておかないと後々いろいろな弊害が生まれてきます。また逆さになっても身体のバランスは保とうとするので同時に平衡感覚が身につきます。

逆さの状態で身体を振る、振られるということは日常生活でほぼありませんが、宙で逆さになりながら身体が降られるなんて経験はおそらく子供のころしか経験できないのでぜひ積極的に行なってみてください。

逆さが平気な子供は楽しんで何度もせがんできますが、くれぐれも安全面と振る親の体力とも相談しておこなってください、

4、動物ごっこ(模倣あそび)

いろいろな動物のごっこあそびを楽しんでみましょう。

基本は何でもいいですが運動効果が高いものを紹介しておきます。

【遊び方】

①クマ歩き

手と足を伸ばしてのそのそと進みます。

②ワニ歩き

お腹、胸をつけたまま手と足をうまく使って進みます。

③クモ歩き

お尻を上げて進みます。けっこう難易度が高いです。

④お馬さん

ロデオで行ったように親の背中に乗って進みます。

【運動の解説】

動物の動きを人間が真似をすると身体のいろいろな所を使う動きになります。その他にもウサギ、カエル、ゾウ、といったシンプルな動きでもいいです。

もちろん発想は子供の自由で構いませんが

時折「こんな動きできる?」と難しい体勢の動きに挑戦させてみてください。

また難易度の高い動きは

親が見本を見せないと表現が難しい動きもあります。

すぐに諦めてしまわないように

少しの進歩や成功も褒めてあげる事を忘れずにやってみてくだい。

5、ジャンケン足開き

【遊び方】

①足を閉じてジャンケンします。

②負けたら足を肩幅くらい開いていきます。

③手をついてしまったら負け。

足の開く幅はアバウトでいいですがあまり狭いと時間がかかるので4回くらいで勝負がつくくらいの広さでひろげていってください。

【運動の解説】

柔軟性

筋持久力

バランス感覚

子供の身体は柔らかいのである程度足を広げられると思います。

その中で手をつかない、足を広げたままで体勢を維持するなどのルールを設定することで楽しみながら運動能力を刺激することができます。

子供はジャンケンが大好きです。

4歳くらいでジャンケンの勝ち負けの認識ができるようになってきますので空いた時間にぜひ行なってみてください。

6、新聞紙あそび(破ってあそぶ)

6-1 パンチで破る

大きな一枚の新聞紙を持ち、持てなくなるまで何度もパンチで破ります。

しわのないようにピンと張って持つと負荷がかかります。少したるみを残して持つと負荷が軽いです。はじめはたるみを残して持ってあげると子供も力の入れ方がわかってくるでしょう。

6-2 紙吹雪

10㎝くらいに何度もちぎってみましょう。

ちぎった新聞紙を集めて上に放り投げると紙吹雪のようにひらひらと落ちてきます。子供に大人気です。

「こんなに散らかして!」

なんて言葉はこの際無視しましょう!

(あとで片付けあそびも紹介してあるので)

6-3雪合戦ごっこ

先ほどちぎった新聞紙を丸めて雪合戦です。

当たっても痛くないので何度も何度も投げてみましょう。

6-4ダンクシュート

お片付けです。高い位置にレジ袋を持ちジャンプして入れるなど楽しんでお片付けができます。

投げて入れるのは時間がかかるし、なかなか入りませんのでおススメはできません。

6-5 飛び石渡り

ちぎった新聞紙をバラバラに置きスタートとゴール(目印ならなんでもよい)を設定して落ちないように渡っていきます。

ぬいぐるみなどの障害物を置き、難易度を上げてみましょう。


いただいたサポートはまずモデルと写真を撮影してくれた子供たちに使わせていただきます。あとは自分の親子体操普及活動の為の物品購入に充てさせていただきます。