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あそびの引き出し Vol.3

こんにちは。親子体操インストラクター杉本です。

子供の頃の記憶で親と遊んだ記憶ってあります?

僕はあまりないです。

だからウチの親はダメだ!とかじゃなくて。


子供の頃は自然や近所に友達がたくさんいたんですよ。

普通に外で遊んでいても誰かの家に一人であそびに行っても誰も何も言わなかった。怪しい人?近所におじいさん、おばあさんがいたから誰がどこにいてもすぐにわかる。

そんな時代だったんです。

今、これを読んでくれてる方たちはもっと若い方たちだと思いますのでなかなか実感が湧かない方も多いと思いますが。

だから遊ぶ場所や相手がいない今の子供たちはかわいそうだなと思うんです。

そんな時代に生きている子供たちに親が積極的に遊んであげてください。


今回は親子運動あそびと新聞紙を使った遊びを紹介します。

1、エントツ

【遊び方】

①子供は足を上に伸ばして寝ます。

「エントツだから倒れないようにまっすぐ上げててね」

と声をかけておきます。

②「風が吹いてきた~」などと声をかけて子供の足を軽く押します。

③前後左右いろいろな方向に押してみてください。

なるべく床に足がつかないように頑張ってください。

【応用編】

親が煙突になって子供に押させてください。

倒れないように力を入れて行なうのもいいですし、床につく直前に足を戻して腹筋運動にするのも良しです。

【運動の解説】

筋持久力

平衡感覚

リズム感


足を上げ続けながら瞬間的に大きな力を出す運動は筋持久力が身につきます。幼児期に筋力は必要ないといっても、いろいろな運動をするうえでの最低限の筋力は欲しい為こういった楽しい運動の中で筋力を高めるようにしてください。


また足を上げたままに保つという動作も幼児期にはなかなか難しい運動になってきます。

はじめのうちはユラユラしても、やっていくうちにまっすぐ上げる感覚が身についてくるので何度も行なってみてください。

2、ジャンプでタッチ!

【遊び方】

①親が手を出しジャンプでタッチします。

②別の高さや場所でタッチ。

③次々と場所を変えてタッチしてみましょう。

両手を出したら両手でタッチなどの設定をしてもいいですね。

【応用編】

4歳、5歳くらいになると少し離れたところから

助走をつけて片足踏み切りからのタッチもできるようになってきます。

はじめのうちは助走→両足踏み切りになることがありますが、回数を重ねるとできるようになってきます。

【運動の解説】

跳躍力(筋力)

敏捷性

タイミング


実はジャンプからのタッチという連続動作は子供にとって非常に難易度の高い運動なんですね。

ですからまだ年齢の低い3歳くらいだとタッチのタイミングが遅くなって着地したくらいにタッチの動作になったりもします。

年齢と共に運動能力は上がってきますが、小さなうちからこういったチャレンジをすることでできるようになる時期は確実に早くなりますよ。

手軽にできる運動ですので少しの時間でも頻繁に行なってみてください。

3、ゾウさんの散歩

【遊び方】

まわりに危険なものがないか確認してください。

①どちらの足でもいいので足の甲に座らせてしっかり掴ませます。

子供は足をのばしてください。

②足を掴んだまま、親は足を上げます。

③高く上げたり大きく振ったり無理のない範囲で足を動かしてください。

調子に乗ってあまり振りすぎないように注意してくださいね。

【運動の解説】

高さ感覚

筋力

バランス感覚


高さを克服する方法の一つとして何かにしがみつくという運動があります。

自分の力で安定した何かにしがみつくことで、安心感を与えるんですね。

例えば公園などにあるターザンロープはロープの結び目という小さな足場に座り、ロープにしがみついて遊びます。

経験なしにいきなりターザンロープでは遊べないんですね。

こういった運動を経験しておくことでいち早く新しい難易度の高い遊びにも慣れることができ、別の遊びに挑戦できるという利点があります。

ぜひたくさん遊んであげてください。

4、足ふみっこ

【遊び方】

①向かい合って両手をつなぎます。

②子供が足を踏んだら勝ちという設定で足を踏ませます。

両者で踏みあいをするとごちゃごちゃになるので攻撃と守備を分けた方がスッキリします。

③最終的に子供が足を踏んだら勝ち。

次に攻守を交代してやってみましょう。


親が攻めるときはじわじわ攻めて

なるべく子供が相手の動きを見て逃げれるように工夫してください。

【運動の解説】

瞬発力

反射能力

敏捷性


相手の動きを見る、隙をうかがうという感覚は相手がいないと磨かれません。

いくらそのスポーツが好き、遊びが好きと言ってもテクニック貧乏になっては生かされることがないんですね。これはゲームが相手でも同じです。

いくら画面の向こうの出来事に反応したところで指だけ動かしても身体には身につきません。

以前サッカーを指導していた時にある保護者が

「うちの子、ゲームじゃできるんだけどなー」

なんて馬鹿げたことを言う親がいました。

見て、動く。

この感覚を身につけるには実際に体験するのが一番の練習になるんですね。

5、おはよーゲーム

【遊び方】

①足を上げて寝ます。

②よーいドン!で足を振り下ろし素早く起き上がります。

③先に立ち上がった方が勝ち。

何度かやって勝ち、負けを競ってみると反復運動になります。

【応用編】

写真のように手をつかずに起き上がって立つ。というルールにしてやってみましょう。手を前に出す感じで起き上がると起きやすいと思います。

まだ未発達の子供は途中で止まってしまいますが、4歳(年中)くらいからだんだんとできるようになってきます。

腹筋や身体の反動を利用することでできるようになります。

これは前転(でんぐり返し)の起き上がり時に必要な運動になってきますのでぜひ挑戦してみてください。

【運動の解説】

振りの運動

筋力(腹筋)

瞬発力


でんぐり返しや前転運動を行う際、転がった後に寝たままだったり、手をついて起き上がる子がいたりします。

これは腹筋の筋力不足と身体の反動や振りを知らない子によくある事です。

よく言っていますが筋力トレーニングは必要ないですが、その運動に必要な筋力というものはあります。

転がるという動作は身体の受け身の動作につながりますので正確な前転の習得の為にも起き上がり時の動きというものは身につけておいた方がいいですね。シンプルな運動ですのでぜひ何度も行なってみてください。

6、橋渡り

【遊び方】

①親の上に乗ります。ふくらはぎから乗ると激痛なので腿~お尻あたりから乗るようにします。

②うまく乗れたら歩いてみましょう。

③肩辺りまで歩けたら降ります。ジャンプはしてもしなくてもいいです。

【応用編】

「グラグラするぞー」と言いながら

少し身体を揺すってわざと落としてみましょう。落ちたらやり直し。

【運動の解説】

バランス感覚

平衡感覚

判断力


バランス感覚と平衡感覚は似ていますが

体勢が悪い状態時の身体の立て直しはバランス感覚、

身体をなるべく平衡に保つ動作が平衡感覚です。

どちらも三半規管が影響してきますがバランス感覚は体幹も必要とされますので様々なスポーツに求められる能力です。

またがむしゃらに進むよりもいい体勢の時に進む判断力も身についてきます。

親は背中をいい具合で圧迫されるので

帰宅後の疲れた身体のマッサージにも最適だと思いますよ(笑)

7、新聞あそび (棒であそぶ)

7-1 落としてキャッチ

ある程度の高さから落としてキャッチします。

はじめのうちは合図を出して落ちるタイミングを知らせてあげてください。

慣れてきたら合図なしで落とす、二本使ってみるなど難易度を上げていきましょう。

7-2 バランス

これは難易度が高いですが、感覚としてやってみてもいいと思います。

7-3 棒でジャンプ

走ってきてジャンプ、反転してジャンプ

両足ジャンプ

横向きでジャンプ

縄跳びのように棒を回してジャンプ

ジャンプはバリエーションが豊富なのでいろいろやってみましょう。

7-4 1,2の3!で走ってキャッチ

離れたところで立たせて持ち、1,2の3!で同時に手を離してお互いの棒をキャッチします。

どこまで離れてキャッチできるか挑戦してみましょう。



いただいたサポートはまずモデルと写真を撮影してくれた子供たちに使わせていただきます。あとは自分の親子体操普及活動の為の物品購入に充てさせていただきます。