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あそびの引き出し Vol.5

こんにちは。親子体操インストラクターの杉本です。

ある方がTwitterで子供を抱っこしていたら1年間で7㎏痩せた!とかつぶやいていました。

どれぐらいの頻度でどれくらいの時間かわかりませんので信憑性に欠けるのですが、5歳児くらいまでの子供を相手に真剣に遊ぶと確実に筋肉はつきます。贅肉はその行なっている運動時間によりますので20分~1時間くらい継続して運動しないと落ちませんが。

それでも痩せたのならその方は相当な時間を子供に費やしたんでしょう。立派な事です。


妻は保育士で、内緒なんですが立派な腕です(笑)

僕も上腕二頭筋を鍛えるパームカールという筋トレメニューを17㎏の娘を相手に行なっています(笑)

この機会に子ども相手に筋力トレーニングを頑張ってみてください!


今回は親子運動あそびとタオルを使ったあそびを紹介します。

1、ハンドパワー!

【遊び方】

①子供に親指を握らせ、親は手首を握ります。

②1,2の3!で子供はジャンプ。同時に子供を持ち上げます。

③子供は腕を曲げた状態で静止。1,2,3・・・と何秒維持できるか数えてみます。ただこの時期の子供に多くの筋力は必要ないので3秒~5秒くらいできれば十分と捉えておいてください。

【応用編】

この運動は4歳後半~5歳くらいの筋力がある程度ついていないと難しいのですが3歳くらいになればジャンプの感覚はわかってくるので、一瞬でもいいので「ジャンプ!」→「止まる!」という感覚を覚えるようにしていきましょう。

【運動の解説】

筋力

筋持久力

高さ感覚

この運動で注意していただきたいのは筋力アップではないということです。

ただ、鉄棒運動の逆上がりなど、一瞬の筋力を必要とする運動は多々あります。

ですのでこういった遊び感覚である程度の筋力を鍛えておく必要があるわけですね。

2、かがみあそび

【遊び方】

①向かい合い、右手を出したら左手といった具合に真似をします。

②はじめは簡単な動作で徐々に難易度をあげてみましょう。

③子供の年齢に合わせて動きを変えてみてください。

似た動きになったら「ピンポーン!」などと声をかけてあげると子供もノッてきます。あまり難しすぎないように注意して行ってください。

【応用編】

リズムよく進めていくと楽しくなってきますので

慣れてきたらパッパッパッと動きを素早く変化させてみてください。

5つくらい連続でできたらクリアなどの目標があると動きにメリハリが出てきます。

動きに関してははじめは身体の一カ所だけを真似して徐々に片手と片足、両手と片足と真似をする箇所を増やしていってみましょう。

【運動の解説】

バランス感覚

判断力

反射神経

「人の動きを見て真似をする」という動作は運動をするうえで非常に重要です。

目で見た動きを自分の身体を使って表現することがいろいろな運動、スポーツにおいて上達のカギになってきます。いわゆる技を盗むということですね。

小学生低学年くらいまでは言葉で説明するよりも、動きを見させて伝えた方が運動の上達や習得が効果的です。

幼児期に多くは求めなくてもいいですが真似をすることを覚えておく必要性は大いにありますのでぜひ少しのスキマ時間にでもやってみてください。

3、お尻相撲

【遊び方】

①子供のお尻の高さに合わせて後ろ向きで立ちます。

②足が動いたら負けだよーというルールを説明してお尻で押し合います。

「1,2の3!」とタイミングを合わせて押し合ってもかまいません。

③子供が勝てるように力の調節をしてあげてください。

【応用編】

これを複数人でおこなうとおしくらまんじゅうになりますのでみなさんで楽しんで行なってください。

クッションや座布団などを使いそこから落ちるという設定ができるようなら使用した方がルールが明確になります。

【運動の解説】

力のタイミング

バランス感覚

筋力

この手の相撲あそびはバランス感覚を養うのに最適な運動です。

足を広げた状態よりも足を閉じた方がバランス力の負荷がかかりますのでそういった発展の仕方もあります。

また勝てそうな時に一回で終わらず何度も力を継続して出すという最後までやりきる事も覚えておきたいところです。

例えばゴールを設定したかけっこなどで幼児に多く見られるのが、ゴールを走り抜けずにゴールラインで止まってしまう子供です。

これは幼児の場合誰でもそうなのですが、勝つまで力を出し続けることは教えてあげないと子供はわかりませんのでこういった運動で最後まで力を出し切るということを身につけておきたいところです。

4、コアラでこんにちは

【遊び方】

①子供の背中に手をまわして抱きかかえます。

②「こんにちは~」と言いながら逆さにします。

③ ①と②を短い時間で繰り返します。歩きながら行なってもいいでしょう。ただ、調子に乗って勢いよく振らないように注意してください。

【発展形】

慣れてきたら子供は手を離して逆さになってみましょう。

起き上がり時にどこまで自分の力で起き上がれるか挑戦してみるのも腹筋運動につながります。

線の細い子はわりと起き上がれたりするんですが、子供なので過剰な筋力は求めずにある程度頑張って起きてきたら背中を持ち起こしてあげてください。

【運動の解説】

逆さ感覚

平衡感覚

振りの感覚

筋力

逆さになる事への恐怖心を取り除く事は運動能力において非常に重要な役割を占めています。

逆さになる感覚がわかっていない子はマットでまっすぐにまわる事すらできませんので。

まわることができないということは、当然とっさの受け身もできません。自分の身を守る事にも影響が出てしまうんですね。

この運動は2歳児でも十分できますので小さなうちから逆さになる感覚を身につけておいてください。

5、山登り

【遊び方】

①子供の手をしっかり握り、子供は膝から順に登っていきます。

②子供や親の体力にもよりますので「今日はここまで!」と胸、腹までと目標の場所を設定して行なってください。必ずしも肩まで登らなければいけないわけではありませんので。

③最後まで子供の手を離さないように。下ろすときはジャンプさせてもいいですが手は握ったままで下ろしてください。

【運動の解説】

高さ感覚

バランス感覚

筋力

安定しない身体を上っていくのでバランス感覚が身につきます。

また、昨今の子供たちは木登りなどできない環境ですのでこういった運動で高さに慣れる、足を滑らせると落ちるなどの感覚を経験しておくことは非常に重要になってきます。

目標を設定した運動になるので達成感も味わえ、自己顕示欲も満たされます。

6、タオルあそび

家に必ずあるもの。今回はタオルを使った運動あそびを紹介します。

6-1 綱引き

①まずは純粋にひっぱりっこです。

②脇に挟んで引っ張りっこ。

③膝に挟んで引っ張りっこです。

その他にも足で踏んで引っ張っても楽しそうですね。

6-2 ソリあそび

タオルの上に長座させ端をしっかり握らせます。

タオルの先端を持ち引っ張ります。カーブ時に転倒して頭を打たないように注意して行ってください。

6-3 サーフィン

タオルの上に足を広げて立たせ、先端を少しずつ引っ張ります。

急に引っ張って転ばないように様子を見ながら引っ張ってください。

6-4 ヒラヒラキャッチ

①タオルを広げ目線の高さで投げてあげてください。

②できたら頭の上の高さにし、徐々に高く投げてみてください。

タオルが広がっていれば不規則な動きをしながら落ちてきますのでうまくキャッチできたら褒めてあげましょう。

6-5 つかまえっこ

①上からタオルをぶら下げジャンプで捕まえます。捕まえる瞬間に何度か上に上げてわざと捕まえさせないようにしてみましょう。

②足でも捕まえてみます。滑る危険があるので止まったタオルを踏ませるようにしたり、踏んだ瞬間に引くのを中止し滑らないように気をつけて遊んでください。



今回は運動あそびとタオルあそびを紹介しました。

親も一緒になって楽しむことは子供にとって一番の喜びです。

ぜひ子供以上に楽しんでください。


いただいたサポートはまずモデルと写真を撮影してくれた子供たちに使わせていただきます。あとは自分の親子体操普及活動の為の物品購入に充てさせていただきます。