宮崎駿「風の谷のナウシカ」を読んだ頃
それは23歳の時だった。ぼくはインドの安宿でノイローゼ気味になっていた。はじめて勤めた会社が倒産したあと、何かを求めてインドにいったが、何も得ることが出来ず、ここに居ても何もならないとそそくさと日本に引き揚げた。
ぼくは、就職した物流販売の会社が倒産したことで、何か作れるようになりたいと思っていたのと、酷いアトピーを克服した過程で無農薬の有機農業に興味が湧いていた。
母の知り合いを頼って、東京町田にあった営農団地の一画にミネラルの研究のために有機農業を営んでいるM田さんという