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不正入試とそこにある不平等

本日、センター試験の2日目が終了した。この試験の結果で今後の進路が変わり人生の道筋が変わっていく人もいるでしょう。センター試験だけで終わる方は少なく、大学ごとの個別試験を受ける方がほとんどかと思いますが、ひとまずお疲れさまです。

大学受験といえば、思い出すのが2018年に東京医科大学を始めとして、いくつもの大学で発覚した医学部不正入試問題。

東京医科大学は女性受験生の差別や裏口入学など目立った報道になりましたが、最終的に10校が不適切入試をしていたと文科省は発表しています。

本当の問題はなにか

受験生の内、男性の一部受験生にのみ加点しており問題となった本件。そもそも何が問題だったのでしょうか。

色んな面で問題はあるのですが、入試として一番の問題は「黙ってやった」ここ一点です。

全国の入試を見てみると、「子女枠推薦」として卒業生の子供を優遇する推薦入試や、女性受験生にのみ加点する入試は実はチラホラあります。

しかし、これらの入試は最初から募集要項にその旨がきちんと記載されています。「ルールは示してるので、それで納得できなければ他の大学を受けてください」ということになります。

そもそも、医師を志す女性に対して云々・・・という意見も有りますしもちろん正論なのですが、入試の上では「黙ってルール外で点数を動かす」ことが一番悪なのです。

世間には不条理、不平等があふれていますが、教育機関の試験が中立でなければもはや教育に意味を見いだせなくなってしまいます。

センター試験の変更や民間英語試験の導入など、試験の形も大きく変わっていっていますが、受験生は人生がかかった受験を行っています。

その受験生の頑張りを中立・公平に評価するものが入試です。それを入試を課す側は心に刻まねばならないと、不正入試問題から思います。

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