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尊重する気持ち

安易な優しさや思いやりは相手を見下す、自己満足にすぎない。
ーーー「まんがでわかる、ニーチェ」ーーーP.27

同情は人と自分を比べたがる人間に特有の感情だ。
人は、相手を軽視しているかぎり、憎むことはない。
相手を同等もしくは一段優れたものと認めた時に、初めて憎む。
この言葉はニーチェの考えである。

私が町を散歩している時の事:
 車いすの人を見つける、よろよろ運転しながら、危なっかしい感じがした。
その人は一生懸命車椅子を動かしていた。
手伝ってあげようと思い、近ずく。
「大丈夫ですか。」と声をかける。
「あっ、大丈夫ですよ。」と言いながらそれでもふらふらしている。
ちょっとした段差で車いすがひっくり返りそうになる。
「危ない」と叫んでしまった。
私は急いで手で支えようとした。
車椅子の人は私のかをを見るなり、「本当に大丈夫ですよ、日常なので。」
「お構いなく。」と言いながらバランスを戻す。
てきぱきと動き、あっという間に去って行った。
実にうまい運転だった。
素晴らしいと思った。
「車いすの人は足が痛い痛いでかわいそうだよね。」と子供が私に問いかけた。
「車いすの運転かっこよくなかった?」と私は子供に問いかけた。

私自身も車いすの人を見た時
”動けなくてかわいそうだ”と思っていた。

人を見るとき、あの人かわいそうだから手伝ってあげようではなくて、相手がどう動くか見守ることが先なのかと思った。
本当に相手は手伝ってほしいのか、考える事なのかもしれない。

全ての人に対し、尊重の気持ちで接することが出来たら素晴らしいことだ。





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