卒業式のこぼれ話
リヴオンしんぶん最新号に、修士の研究と卒業のご報告を掲載いたしました。
そこからの、こぼれ話をこちらに。
2018年1月21日、朝8時くらいに集合すると、空はまだ暗くて、イギリスらしい冬の日でした。
帽子とマント?をつけてもらい、ホールへ入りました。
嬉しい気持ちでいっぱいのはずの式。
「家族は来るの?」と友人に聞かれたりして、家族席を眺めていたら、泣きそうになってきました。「あぁ、わたしは本当に家族がいないんだ」と、おめでたい席にも関わらず、グリーフがぐっと色濃く襲ってきました。
ところがです…開式前の15分くらいでしょうか、ずっとバッハのオルガン曲がかかっているなと思っていたのですが、開式直前に最後にかかった曲に驚いて涙が溢れました。それは兄が、小学校か中学校のときに、お気に入りだったのか、いつもリコーダーで吹いていた曲だったのです。そして、その曲が荘厳に流れ終わったとき、式が始まりました。
悲しみの涙を流していたのに
「お兄ちゃん、来てくれたんや」
とは感じられました。
もちろん、その後も、友人のお父さんから「あなたのご両親は来てないの?」と聞かれてまた凹んだりしていましたが(苦笑)
グリーフに終わりはないからこそ、しっかり、ままに味わうことを大事にしたいと思います。
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