見出し画像

コーチング養成講座を受講してみて気づいた「過去の呪縛」

私は5月からZaPASSというスクールでコーチ養成講座を受けています。1か月が経過したので途中経過のまとめのつもりで、コーチ養成講座の様子を書き残しておこうと思います。

「ZaPASSってどんなスクールなんだろう?」
「コーチングってどんなものなの?」

こんな疑問を持たれた方にも参考にしてもらえる内容だと思うので、興味がある方は読んでもらえたら嬉しいです。

ZaPASSコーチ養成講座でやること

まず養成講座でどんなことをするのかというと、主に3つの要素で構成されています。

  1. 毎週2.5時間の講座

  2. ペアコーチング

  3. プロコーチとの1on1コーチング

講座はインプット時間でもありますが、ブレイクアウトルームで自分が話す時間もたくさんあり、アウトプットにもなっています。

同期受講生とのペアコーチングは講座で習った内容をさらに深める場。強制ではなく完全自由ですが、最低でも週1回は同期と時間を作ってペアコーチングをすることが推奨されています。運営の方によると回数を多くすればするほど得るものが大きい印象だと言われ、私は週2、3回ペアコーチングの時間を確保しています。

それからプロコーチによるコーチングは、自分がコーチングを受けられるチャンス。本来1回8800円のコーチングセッションが無料で受けられます。私はEntryコースとBasicコース合わせて3か月の講座期間なので、3回コーチングをしてもらえます!

今回は特に2と3の部分で起きた自分の変化や気づきについて書いていきます。

出典:https://zapass.co/academy

ペアコーチングで「自分は怒っていること」に気づく

ペアコーチングで話す内容や、進め方、すべて自由。現状やりやすいのは、30分自分が聞き手をやり、残り30分自分の話したいことを話すスタイル。

テーマを決めず完全フリースタイルはハードルが高い気がしたので、講座で話していた内容をテーマとして話してみることにしました。

「普段、私たちは無意識的に『この話は聞こう』『これは聞かなくてもいいや』と判断している。まずは、どんな話は聞かなくなるのか観察してみてください。また、そのとき感情がどうなっているかも一緒に観察してみましょう」

次回の講座までの宿題のような問いかけがありました。

講座内で言われたお題について話始めてみると、自分にとって大きなテーマとなりそうなポイントにたどり着きました。



私:自分の感情ってよくわからないんですよね。特に怒りは全然湧いてこなくって……。

同期Aさん:へー。今まで人生で全然怒ったことないんですか?

この問いに答えようとじっくり考えてみる。数分かけて記憶を辿っていたら、母に対しての怒りを思い出しました。なんなら頻繁にイライラしている(苦笑)。

同期Aさん:ちゃんと感情ありましたね!感情っていう部分を深掘りしたら面白そうですね。


何気なく言ってくれたのかもしれませんが、この一言をきっかけに自分自身の感情をもっと深く知りたいと思うようになりました。

コーチングのプロではない者同士が聞く質問は、決して質がいいとは言えないと思います。でも思いっきり話していい、安心できる環境で話すことで何か得られるような気がしています。ペアコーチングの時間はきっとそんな場なのだろうと……。

プロコーチには遥か昔の過去へと連れていかれ……

ペアコーチングの翌週に予定されていたプロコーチとの1on1で早速、自分の感情について話してみることにしました。

今の自分は特に「怒り」の感情を探ってみたい、本当はもっと怒りを感じているかもしれないし、それがどんな時なのか知りたいと伝えました。

「それでは怒りを深ぼるような質問をしていきたいと思いますが、大丈夫ですか?」と丁寧に確認してくれたことで安心してコーチングタイムがスタート。

※ここからはコーチと私のやりとりが続くので、興味のない方は飛ばしてください😅


コーチ:「怒り」を感じないのはなぜだと思いますか?
私:怒りは争いが生まれ、ネガティブな印象があり、怒ることは良くないと思っている節があるかもしれません。

コーチ:争いが生まれることはよくないことだと思いますか?
私:よくないと思います。究極は戦争とかに発展してしまうし。あと、めんどくさいんですよね。

コーチ:争うとなぜめんどくさいと思うんですか?
私:争ったあと数日間モヤモヤするからです。怒っている時って冷静じゃなくなっているので、傷つけるようなことを言ってしまいそうで。「ひどいこと言っちゃったかな」と考え込むんです。余計なことに時間をとられているような感覚になります。

コーチ:どんな時にひどいことを言ってしまいますか?
私:ひどいことを言われて、逆にやり返す気持ちで自分もひどいことを言ってしまったのかも。

コーチ:なぜやり返してしまったんでしょう?
私:自分の守っていたものを傷つけられそうだった…からかな。

コーチ:守ってきたものとは?
私:「できない」ダメな自分を隠すため、少しでも自分が理想と思える状態で外見を固めていたのに、その守りを傷つけられた感覚があったような…

この質問をされて思い浮かんだのは前々職でのこと。数字の苦手な私が経理補佐を任され、ミスを連発していた。「何回目だよ!」と言われ「教え方が悪い」「システムが悪い」と怒りをぶつけ返したことがある。

コーチ:ダメな自分とはどんな自分ですか?
私:自分の理想とは逆の状態なので…他人と比べてしまったり、他人の幸せを心から喜べないような自分ですかねー。

コーチ:幼少期の経験で他人と比べて自分はダメだなと思ったことはありますか?
私:うーーーーーん……。
あ、そういえば自分には父親がいなくて、小学生の時、みんなと違う家庭環境に恥ずかしいと思ったことがありました。

自分でも予想外なことを思い出していた。小学生の私は勉強ができ、部活でも成績を残し、学級委員をやるようないわゆる「優秀な子」だった。なので自分をダメだと思った経験はないと思っていたけど、何故か、ある映像が思い浮かんだ。親が離婚してお父さんがいない同級生のAちゃんと私の部屋で2人泣いたこと。私の父と母は自分が3歳の時から不仲で別居が続いていて、母が父親役も務めていた。当時は片親家庭が珍しくて、Aちゃんと「私たちしかいないね」と話した記憶。ずーーーっと忘れていた記憶が蘇る。こんなときにパッと思い出されたということは、もしかしたら大きなコンプレックスになっていたのかも。

私:あのー、過去の記憶を旅していたら、今もう1つ思い出したことがあります。そういえば私の母は私が小さい頃、何度も何度も「誰からも愛される大人になりなさい」と言っていました。私も「大きくなったら何になりたいの?」と聞かれても職業とかじゃなくて「誰からも好かれる人!」と答えていたんですよね。もしかしたら怒りの感情がわからないと思っている今の自分と何か関係があるのかなーって……。



ある程度、私がスッキリしてきたところで、深掘りをする質問は終わり、「今」の私の感情を聞かれました。

「自分の自己肯定感の低さは、自分の努力が足りないからだと思っていました。でももっと根本的な要因があったのかもしれないという新たな疑問が生まれています。それから自分は怒っていないのではなく、母親から言われてきた『愛される大人になって』の一言からずっと感情にフタをするクセをつけてきたのだと気づきました。新たな疑問を深ぼるワクワクと新たな気づきを得たスッキリ感が今の感情です」

そんな回答をして1on1コーチングはクロージングしていきました。


感情探しの旅はまだ始まったばかり

私は怒りを感じていないのではなく、無視して、なかったことにしているだけ。自分の怒りに気づけないと、他人の怒りも理解できないような気がしています。

この先2か月間の養成講座でもっともっと自分を知り、他者を理解できる人間になりたい。そのためにも自分が「今」どんな感情でいるのか丁寧に観察していきたいと思っています。

書きながら思いましたが、コーチ養成講座を受講しているのに自己理解を深めてばかりな内容になってしまいました。

ZaPASSのコーチ養成講座は単なるコーチングスキルを習得するスクールじゃないのだと思います。自分自身を知り、その探求していく過程がコーチとしてもっとも大事なモノな気がするのです。

まだうまく言語化できず「モノ」と表現していますが、講座が終わった時には、はっきりと理解できていたらいいなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?