VIX先物ショートをオプションで安全にーバックテストで探す最適解ー

少し前に、VIXのショートで利益を出す方法を提案しました。VIX先物は、80%近い期間、コンタンゴになります。コンタンゴとは、先物の価格が現物よりも高く取引される状態のことです。このような状態のときは、VIXが動かなければ、ショートで利益がでることになります。VIXは上げたり下げたりはしますが、長期的にはプラスマイナスゼロなので、VIXショートは利益が出る可能性の高い取引なのです。

しかし、VIXはボラがおおきいので、そのショートには細心の注意が必要になります。1.5倍レバレッジETFであるUVXYは、5年間で98%下落していますが、その間にはかなり大きな上げもあることがわかります。特に2018年のVIXショックでは、一晩で倍以上になるようなこともありました(レバレッジはこのときに2倍から1.5倍に変更されています)。

また、VIXショックのとき、インバース1倍ETFだったSVXYは一晩で95%の資産を失い、その後レバレッジがインバース0.5倍になったので値段が戻らないままになっています。インバースETFは、減価がかなり大きいので、1倍のままだったとしても値段が戻ることはないでしょう。

ボラの大きいUVXYとSVXYは、両方のレバレッジ比率を考慮してショートすれば、それも利益が出る戦略となると考えられます。

しかし、一晩に2倍になるような資産をショートすることは、大変な危険がともないます。先日提案した方法では、過去の数回のVIX大暴騰を避けることができましたが、今後も同じようにできるとは限りません。できれば安全にオプションのプット買いでいきたいものです。そこで、今回はUVXYのプットスプレッドの最適解を探してみましょう。

オプションによるショートに関しては、こちらの記事も参考になるかと思います。

UVXYのバックテストの結果

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