各国の牽制
古代の中国において策士家たちは様々な君主を渡り歩きました。
去就については中国だけではなく他の国でも同じような意思決定が取られます。
マキャベリは名声はあっても実力が伴っていない国とは結ばないと決めています。
例えば、1478年にローマとナポリが連合をしてフィレンツェを攻撃しました。
当時フィレンツェはフランスと友好関係にありましたが、この危機においてフランスは援助すると掛け声だけで何もしてくれませんでした。
たとえ、フランスのような大国であったとしても、遠隔の地にあって援助に来られないものです。
また、当時は国内で争いがありフィレンツェの援助まではできなかったのです。
確かに大国という名誉あるかもしれませんが、現実には実力がなかったのですね。
フランスを当てにしていたことにひどい目に遭いました。
斜陽国家というのは自分自身を守ることもできないのに、他国を守ろうと力を貸すなんて過ちを犯しますから注意しなければなりません。
他の例で言えば、1939年にヒトラーがポーランドの侵攻を行った時にイギリスはポーランドの安全を保証する英仏ポーランド相互援助の条約を結びました。
しかし、チャーチルは下院におけるチェンバレン首相の条約締結報告の演説で実行できない援助を保証するのはおかしいではないかと皮肉っています。
中国だけでなく多くの国で同じような策が取られているのはそれだけ展開ができるということです。
自然哲学というのは何も見えない世界に限ったことではありません。
このように現実的に使われる知識の根底にあるものです。
そのようなものも一緒に学びたい方は是非一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。