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神々のオールスター

いざなぎ流で祭壇などの準備ののち取り分けの儀式に入ります。

最初は術者が自ら身を清めて穢れ消しを行います。
自分が汚れていては本末転倒ですからね。

そして、神様へ呼びかけをします。
特定の神様ではなく、神道や仏教も含め、あらゆる神様にお願いをします。

最初にお祓いをします。
そして、神々を呼び込みます。

呼んだからには、神様をもてなします。
四季の歌の祭文を読み上げます。
これは自然の美しさを神様に訴えることです。

1回目の呼びかけで来てくれなかった神様は、来てくれた神様に呼びに行ってもらうようにお願いします。
神々総出でやるのがいざなぎ流の面白いところですね。

そのような背景もあり、物部村の大きなお祭りでは神主も僧侶も色々な人がくるので、にぎやかです。

もちろん中心として力を貸す特定の神様はいますから、そのための御幣を祭壇に立てていきます。

色々な神様を呼びますから、絶対対応できないだろうと思うような下級の方々も野次馬のように来てしまいます。
しかし、相手は神様ですから、野次馬だったとしても、お米を振舞います。

そうして、あらゆる神様にお願いとおもてなしをしたところで、お祭りの一番大変な部分である取り分けの儀式に入るわけですね。

見えない存在といえども、多様だということが、現存する物部村の儀式からでも明らかです。
それだけ様々なものとやりとりがありますから、多くのことを知っておく必要があります。
応用の内容についても興味のある方はぜひ一緒に頑張りましょう。


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