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どうしてお経は分かりにくいのか。

見えない世界に興味のある方が読んでいるわけですから、お経にも関心を持たれたことはあると思います。
しかし、どうしてお経は難しい漢文で書かれているのでしょうか。

仏教が中国から伝わったわけですけど、普通なら分かりやすくなるように翻訳するものです。

西遊記でもお馴染みの三蔵法師はインドに渡って504にもおよぶ経典を中国に持ち帰りました。

インドから持ち帰った経典ですから、それを訳して漢文にしたわけです。
インドや中国では、特に宗教学に詳しくない人もお経の意味は分かりますし、唱えることができるのです。

しかし、日本では外国語としてのお経しかないのです。
奈良時代の日本語には、お経を訳す上で適切な言葉の数が少なかったという理由もありますが、訳した人の解釈によって意味が変わってしまうリスクを恐れたというのが大きな理由です。

しかし、外国語のままにしていたことで、後に様々な解釈が生まれ、不毛な宗派同士の争いが起こっていることは皮肉ですね。

もっとも、経典というのは言霊というよりは、その念そのものを伝えるのですから、訳なんていうのはそこまで重要ではないのかもしれませんけどね。
真意を知るというのが大切です。

ただ、学ぶだけでなく、実践して体感するというのが見えない世界においては大切です。
自分の解釈だけで周りを混乱させないということも重要なのです。


これからも良い記事を書いていきます。