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空海の覚醒

空海は知りたいことを探すために大変な修行に明け暮れました。

そして、運命を変える出会いがあったのです。
虚空蔵聞持法を授けた出会いです。

これは虚空蔵菩薩を本尊にして、その真言を1日1万回、それを100日間唱え続けるという大変な修行です。
(トータル100万回ですからね。)

これに成功すれば見聞きしたことを忘れなくなるばかりか、超越的な洞察力や神通力を獲得できます。

この修行を通して、体系化されていない頃の密教である雑密(修験道)に触れることができました。

そして、空海は命がけの苦行を開始しました。
静寂の地を求めて、四国を巡り、たどりついた室戸岬の洞窟での修行の際には、骨と皮だけに痩せこけているほどでした。

ただただ、空海は真言を唱えました。

オン・バザラ・ アラタンノウ・ウン

ナモ・アキャシャ・ラバ

オン・アミリキャ・アリボ・ソワカ

虚空蔵菩薩は明けの明星の化身ですから、それを観想し、唱え続けました。
夜明けとなった時に、空に明星が現れます。

明星が輝き出したかと思うと、その光が動き出し、光の塊は洞窟に接近し、凄まじい衝撃と共に口の中に光が入っていきました。
体内に溢れるばかりの虚空蔵菩薩の力を感じました。
厳しい修行を経て、空海は虚空蔵菩薩と一体化したのです。

空海にもそれほどの修行をした時があったのです。
簡単にできるようなものではありません。
見えない世界にアクセスしていくにはそれなりに大変なことなのです。
そういう茨の道へ進んでみたいという方はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。