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日本人と大麻

現代においては、大麻(たいま)といえば、「精神をトランス状態にする植物」と世界的に認識されています。

日本でも、大麻の成分について賛否両論議論されることがあります。
しかし、何千年も前から大麻とともに生活を営んできた日本人としては、この議論には少々寂しいものがあります。

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日本人は、古来より、大麻を農作物として生産してきた民族です。


日本は昔から全国的な農産業として大麻が存在してきました。
なにに使うかといえば、「繊維を採るため」です。

その繊維は、着物、織物、古代紙、麻炭、凧糸、畳表の経糸、釣り糸、漁網、松明、しめ縄の材料となったり、神道の道具として利用されてきました。

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吸うためではありませんよ。

嗜好品としては、タバコはありましたが、大麻を吸っていたという記録は残っていません。


日本型の大麻は「繊維型」のため、「違法な薬物」として大麻を用いる習慣が、そもそも日本にはなかったのです。

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※タバコの葉



大麻は、科学的に見ると、「薬用型」「中間型」「繊維型」に分けられます。

薬用型は、向精神作用を持つTHC(テドラヒドロカンナビノール)という成分を多く含んでいるため、「違法な薬物」というイメージが定着してしまっています。

インド産の大麻などは、THCが多く含まれているため、薬用型です。


しかし、日本の大麻のような繊維型は、現代では品種改良の成果もあり、THCはほぼ含まれていません。
つまり、純粋に繊維を採ることに特化されているのです。

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大麻製品とともに文化を作り上げてきた日本人としては、大麻の成分を見るより先に、まずは繊維の有用性に着目したくなるのが人情です。

日本人の精神そのものすら表すといえる大麻。語ることは山のようにございますので、今後も記事を書いてまいります。どうぞお付き合いください。



サークルでは、見えない世界について活発に議論や交流がなされています。やる気のある方は、共により深く学びましょう。


これからも良い記事を書いていきます。