神をも倒す
妖怪は元々神でした。
古代からそれらを食べる儀式というのが、神殺し、神食いとして行われています。
もちろん、お祭りそのものでは、食べ物を使って神に似せて作った偶像を食べるわけです。
日本では、アイヌ文化では神である熊を生贄にしたり、諏訪大社の御頭祭、食べはしませんが神男を追いかける追儺祭がありますね。
日本の背景としてはスサノオというか牛頭天王が絡んできます。
牛頭天王の分身に巨旦という鬼の王がおりますが、八坂神社の年越しのお祭りでは、巨旦の血が酒で、肉を餅として捉えています。
ようするに、不死の存在である彼らを食べるという行為は、魔を祓うという意味もありますが、一度殺しているものが翌年蘇るわけですから、新たな1年の豊穣というものも願っていたわけです。
メタファーとしての食べるということではなく、実際に妖怪を食べるとなりますと、人魚の肉が有名ですね。
その肉を食べ800年もの長寿を得た白比丘尼のことです。
1000年以上生きたヒキガエルを食べたものは仙人の力を得るということもあり、これもそういう事例としてあるわけです。
見えない世界と人との間には色々あったということです。
恐れてばかりでは、何も開けません。
見えない世界のことを知っていき、それを生かしていくことが世の中を変える大きな力となるでしょう。
皆さまも一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。