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兵法として伝わる叡智たち

禄命術は、思想と科学両面の天文を考えなければならず、まして宿曜の知識も必要と複雑だったため、徐々に使える人が減ってしまいました。

結局兵法として部分的には続くことにはなりましたが。

複雑な占術としては、運命を改変する占いである天源術というのがありました。

秘伝として伝えられていたはずの天源術は、江戸時代になって、突如葛城昇斎さまが提唱しました。

実は、昇斎は兵法として天源術を学んだと述べています。

禄命術は兵法として消滅を免れ、天源術は兵法として情報が流出したわけです。
何かつながりというものを感じますね。

もちろん禄命術は日延さまですから、中国から伝わったのは平安時代です。

江戸時代まで相当の年数が経っていますから、江戸時代に流出した天源術と違うように見受けられるでしょう。

しかしながら、共通点がかなり多いです。生年月日を利用することや、受胎した日を判断材料にするなどです。

兵法として続いたわけですから、平安時代から江戸時代の間に奇門遁甲などの要素が混ざっていたのでしょうが、歴史や内容を踏まえれば、同じルーツを持っているということは少なくとも言えるでしょう。

占術の背景に広がる理論というものは、東洋の占いにおいては共通項がかなり多いのです。
そのため、その背景にあるものを知っていくことによって見えない世界というものが論理的に分かってきます。
見えない世界を論理的に知るためにそのような背景も体系的に学んでいきたいと感じた方はぜひ一緒に学んでいきましょう。


これからも良い記事を書いていきます。