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密教と歴史隠蔽

見えない力に対する実力も、知識も圧倒的だった道鏡。
元々十分な実力があるのに、どうして天皇の地位を欲したのかというのはある種の謎でもあります。
これほどまでに厳しい密教の修行にも耐えてきたのですから、欲に飲まれるなんて哀れなことはないはずです。

道鏡と共通点の多かった役小角ですが、彼もまた国家転覆の容疑をかけられて島流しの刑にあっています。

そんなところまで共通しているというのは何だか不思議なものです。

何か天皇と争わなければならなかったという不思議な宿命でもあったのかと思えてくるほどですね。

国家転覆を試みるなんて、現代においても大罪であるはずですが、小角にせよ道鏡にせよ死罪になることもなく、天寿を全うしているのも不自然といえるでしょう。
何か歴史としてまずいことでもあって、うまい具合に適当な理由でもつけて歴史から抹殺でもしているのではないかと思うくらいです。

道鏡も天寿まで生きましたが、野心半ば終わりました。
和気清麻呂の神託というのもありますが、やはり、後ろ盾だった女帝の死というのが決定打となったのでしょう。

道鏡は下野国薬師寺に左遷され、そこで亡くなりました。

偉大な僧が亡くなりましたが、その33年後に唐から空海が戻ってくるのです。

偉大な密教僧たちがあまりにも不自然な形で歴史から消えています。
これは隠したい何かがあるようです。
見えない力というのは後世に伝わらなくなれば悪い支配者にとって好都合というのが何となく感じられるでしょう。
自らを守るためには見えない世界のことを知るというのも選択肢にしてみると良いかもしれません。


これからも良い記事を書いていきます。