狐へのネガキャン
野狐の悪事だったり、そういう側面もありました。
しかし、そういうイメージがどんどん育まれ、強烈なイメージになったために、狐はとんでもない妖獣のように見なされていったのです。
しかし、空狐がいうように、本来の狐は食神や山神です。
日本屈指の福神なのです。
空狐は長い間生きてきましたから、とても博識です。
京都の市に住んでいた宗丹という狐は仲の良い与次というおじいさんのために、記憶にある一ノ谷合戦を幻視させるなど知識を与えました。
狐に取り憑かれたものは知らないはずのことを突然言い出したりすることからも、狐が過去に起こったことを知り尽くしているという信仰につながったのです。
インテリな狐としては、興福寺で般若心経を写経するなど、現代の観光客のようなことをしていたケースがありました。
狐というのはとても人と仲良くしているケースが多いということですね。
特に日本の狐はそうだったようです。
きちんと知らずに、変なイメージだけでいってしまうと、せっかくの狐の博識さなどのことを知らないまま悪となりかねません。
見えない世界においては広く、そして深く知っていくことが大切なんですよ。
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