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禅の無言の教え

禅とはそもそも何なのでしょうか。

禅はサンスクリット語でディアーナと言いとで禅那とも書きます。
ディアーナは内観とか瞑想と訳されています。
つまり、心を安定させることによって宗教的な境地に達しようという方法です。

根本的にはヨガの影響もあります。
ただし、ヨガでは神通力を説いて、難しい技を使いますが、禅では不可思議なことは言わないし、修行法も座禅に限られています。
そこから、中国や日本に通じ、独特の精神風土を形成しました。

禅の開祖は達磨です。
彼はもともとインドの禅僧でした。
6世紀の初めに中国に入り、各地で禅を伝えました。
少林寺では壁に向かって9年間座禅を続け、その間に手足が腐ってしまいました。

以心伝心という言葉がありますが、これを説いたのは達磨です。
本質的な部分は言葉では表現できないから、心を以って心に伝えるということです。
無言の教えによって悟らせるということですね。
経典には釈迦の教えが記されていますが、それだけでは釈迦の教えは理解できません。
言葉ではない部分を汲み取り、自分のものとしていく必要があるのです。

例えば釈迦も同じようなことを説いていて、弟子を集めた時に蓮の花を手にして弟子たちに示しました。

弟子たちは何の意味か分からずに黙っていましたが、唯一迦葉尊者だけはその意味を悟ってにっこりと笑いました。
釈迦は教えを迦葉尊者に託しましたが、このような悟りを目指す修行法が禅なのです。

とても大変ですけれども、ただ学ぶだけではなく、実践して自ら身につけていくことが大切です。
理論と実践を両方を行うのは大変ではありますが、興味ある人はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。