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韓非子と悪意

無実の罪によって悲運の人生を歩んだ韓非子。

しかしながら、その著作55篇というボリュームには驚かされます。
吃音があったために、弁舌が苦手だったために、書く方向に注力し、特化したのが、良かったのかもしれません。

その中で説いたのは変革です。

君主に権力を集中させることを重視しました。
そして、法を重視しました。
明君のいる国ならば法の運営だけしていれば良く、いかに運用するかというやり方が術なのです。

性悪説に基づけば、人間は自らの利益を追い、快楽を求めるわけですから、部下と言っても同様の本質を持っているということです。
へつらい、取り入って君主に近づいてくるかもしれませんが、その裏には君主を騙そうという魂胆があると説いているわけです。

つまり、術というのはそのような悪しき魂胆やトリックを見破るための、相手の操縦法ということです。

秦はこの教えに基づいて富国強兵を成し遂げて、天下統一を果たしました。
現代にも通じるところは沢山ありますね。

相手が良からぬことを考えているというのを察知するというのは中々難しいことです。
見えない世界でのことを理解していくと案外そういうことはできるようになります。
そのようなものを磨いていきたい方はぜひ一緒に頑張りましょう。
人生においてもプラスになりますよ。


これからも良い記事を書いていきます。