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卑弥呼へのネガキャン

魏志倭人伝には卑弥呼が鬼道を使うことが記載されていました。

とはいえ、別に悪意を持っていたというわけではありません。
結局は術者の心次第なのです。
しかし、そういうと多くの人が一文に疑問を持つでしょう。

鬼道に事へ、よく衆を惑はす。

国民を惑わしているのではないかと思ってしまうのです。

魏志倭人伝は文明の進んでいた中国の書物ということを踏まえなければいけません。
中国は進んでいましたから、見えない世界を重視しているとは言えど、儒教や道教のように体系だった政治論理がありました。

その点、邪馬台国は卑弥呼の神がかりなどの命令によって政治を行っていましたから、中国の視点で考えると体系だっていないのだから惑わされていると表現をするわけです。

文化人というのは机上の論理しか認めませんからね。
しかも、その論理が絶対だと思っているから面倒です。
もちろん、考え方には色々ものがあるのでしょうが、思い上がった決めつけは良くありません。

国民を惑わすどころか、卑弥呼は鬼道を用いて邪馬台国を平和にして立派に治めたのですから。

これは過去の他人事ではありません。
現代は見えない世界のことを用いる人に対するネガキャンはそれ以上とも言えるでしょう。
だからこそ、見えない世界を論理的に伝えるためにも、占術理論などの古代の哲学と一緒に研鑽していく必要があるのです。


これからも良い記事を書いていきます。