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ヒトラーの集合意識戦略

第一次世界大戦でドイツは敗れ、賠償金のために大変なインフレが起こるなど経済は大混乱でした。
パンひとつ買うために、荷車で札束を運ぶというのが当時の光景でしたから、いかに異常だったか分かります。

そこでヒトラーは台頭し、第二次世界大戦へ向かっていくわけですが、これだけ国が弱っている中で、勢いをつけたのは脅威だったといえるでしょう。
この劇的な変化にも見えない世界を使ったのです。

ユングさまが提唱した集合的無意識というものを悪用したというのが正しい言い方かもしれません。

ゲルマン神話にはポータンという巨人の神がいます。
ヒトラーは巨人が復活し、ドイツは巨人と歩むのだと高らかに宣言したのです。

皆が共通で知っている神の存在を出して、国民の集合的無意識から人を奮い立たせたのでした。

うまく神話が与えられれば疲弊した人たちも精神から力がみなぎってくるでしょう。
カリスマとされる人はそういうところにアクセスするのがうまいのです。

もちろん誤った神話を与えれば、人はおかしくなってしまいます。
御伽噺と馬鹿にせず、神話というものをきちんと持っておくことは、重要なのです。

神話を使った集合的無意識というもので、人を奮い立たせることもおかしな方向に行かせることも出来るのです。
見えない力や迷信と片付けて良いのでしょうか。
ナチスも第二次世界大戦も歴史を学べば常識です。
見えないからといってないがしろにせず、神話も含めて、このようなことも学んでいきたいと思った方はぜひ一緒に学んでいきましょう。


これからも良い記事を書いていきます。