藤原仲麻呂と見えない世界からの失態
絢爛な聖武天皇の時代が終わり、その後政治を引き継いだのが光明皇后だったわけです。
光明皇后の信頼を得て藤原仲麻呂は出世しました。
光明皇后が亡くなった後は淳仁天皇を操りながら権力をたくわえていきました。
一方で光明皇后の娘である孝謙天皇は道鏡と結び、両者の確執というのは次第に大きくなっていきました。
藤原仲麻呂はこの権力闘争に敗れてしまうのですが、ここでも見えない世界というものが関わってきます。
そもそも藤原仲麻呂は皇后宮職として出世街道を進んでいたわけですが、この役職名を紫微中台と改めます。
紫微斗という占いからも分かるように、北極紫微星を由来とした役職名なのです。
そんな人ですから、権力争いにも相当見えない世界を重視するわけです。
陰陽師に自らの未来を占わせたわけです。
しかし、占うためですから、様々なことを正直にその陰陽師に話さなくてはなりません。
残念なことにその陰陽師は道鏡側の人間だったのです。
足元をすくわれてしまいましたね。
見えない世界を勉強するのは大変なことです。
しかし、人任せにしていれば、とんだ失態も出てしまうというものです。
それだけ重要なことが分かりますから、見えない世界のことというのは自分でもある程度把握しておくことが重要ですね。
これからも良い記事を書いていきます。