柳田国男と妖怪
民俗学の重鎮である柳田国男も妖怪について述べています。
実は柳田国男と妖怪とやりとりがあったのです。
彼が4歳の時でした。
神戸のおばさんに会いに行くと、ふらりと家を飛び出して保護されるという問題を起こしています。
しかも、彼にはそんなおばさんはいないのです。
神隠しと言える状態です。
14歳の時は自宅の庭にあった祠の前で、昼にも関わらず、青空に数十の星の様なものを見るという幻覚症状を起こしています。
実際体験者だったこともあり、仙童寅吉などの事例に関心を持ったわけです。
そこから、妖怪関連について研究し、明治42年に天狗の話としてまとめたのでした。
また文学者同士が集まって色々な話をする竜土会というものがありました。
そこで作家の水野葉舟と親しくなります。
彼が佐々木喜善を伴って国男を訪れ、生まれたのが遠野物語です。
妖怪をカミが零落した姿と述べるなど妖怪への研究は進められたのでした。
民俗学の大家も妖怪について研究するなど、見えない世界は決して変なものではありません。
学術的にも分野があるのですから。
見えないからといって軽んじず向き合うことが大切です。
見える部分なんて世界のほんの一部に過ぎません。
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