妖怪封じ
妖怪を倒すという話で有名なのはスサノオがヤマタノオロチを倒すところですが、あれは刀で殺すのであって西洋でドラゴンと戦うのと本質的には同じと言えます。
あんなに果敢に戦えたら苦労しません。
やはり、妖怪との戦いとして現実的にできそうだなというのはイザナギが黄泉の国から脱出するところではないでしょうか。
櫛を投げるわけですが、今は女性しか基本使わないでしょうが、昔は男性の髪も長かったため、男性も櫛を使います。
髪をすくというのは実は呪術的な意味があります。
たとえば、シャーマンは髪が長いですし、日本の場合は髪と神のように言霊的な意味もあります。
呪うときは髪をすかずに、振り乱している印象があると思いますが実際にそうします。
髪を振り乱しているのは荒魂ということですが、それを止めるのが櫛ですから、荒魂も鎮静しているというわけです。
桃も投げつけるわけですが、鬼を倒す桃太郎がいるように重要な果物です。
今でも魔除としてのイメージがありますが、本来は吉祥果であり、縁起の良い果物だったのです。
不吉なものというのはめでたいものに対して弱いという発想から、魔除としてめでたい桃で不吉な妖怪は退散させられるということになったのです。
身近なものでも妖怪や不吉なものに対処することはできるということがわかっていただけたかと思います。
相手は見えない存在ですから、困惑もあるでしょうが、対処は可能です。
運が悪くなったとかおかしいなと思ったら見えない世界で対処すると状況が変わるかもしれませんよ。
これからも良い記事を書いていきます。