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神々の帰還

色々な呪詛を一堂に封印してしまえば、あとは仕上げです。

そして、埋めた後には石を乗せるのですが、それが高田の王子の行いです。

高田の王子は強力ですから、小刀を突き立てる様に構えながら、荒々しい声で祭文を唱えるのです。

呪詛を埋めるためにその土地を使っているわけですから、感謝を込めて、お米やお金も一緒に埋めるのです。
そして石の上にはさらに袋に入れたお米を置きます。
さらに数珠や小刀も一緒に置きます。

呪詛にも事情があってこの世に出てきたのですから、お米をお供えします。
石の上に握った左手を添え、その上に右の拳を乗せます。
右手からお米を五回落とします。

ここからが最後なのですが、言葉で言うと一言です。
今まで唱えてきた祭文を逆の順にもう一度やっていきます。

まさかの最後のタイミングで祭文を全部読むという大変なこと続きですが、それだけ多くの神々に協力してもらったということですね。

何度かに分けて取り分けの儀式というものを解説してきましたが、そもそもお祭りの前準備として呪詛を祓うための段階でしたがとても長いですね。
そのくらい徹底的にお祭りをしているということなのです。

呪詛というものは、そんなに特別なものではなく、身近に発生しうるものです。
しかし、本格的に祓っており、それだけ気を付けなければならない存在です。
見えない世界からのマイナスはそのくらい大きいのです。
皆さまもそういうことの対策などに興味がある様でしたら、一緒に勉強してみませんか。


これからも良い記事を書いていきます。