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まっすぐの道
老子の自然というものの捉え方は画期的でした。
道徳経と言われ、道と徳の二篇があるわけです。
とはいえ、この二つの教えは別のことを書いているわけではありません。
扱っている主題に関しては同じなのです。
老子の特徴としては自然というものの認識と、物質というものにおいても、生命や感覚を持つという見方です。
この世界観は道と徳の両方の観念に現れています。
ここが儒教との差とも言えるでしょう。
儒家の場合は道というと人間の行動規範のような意味合いとして使われています。
老子において、道というのは万物の根元でありながら、行動規範なのです。
徳というのも同じで、儒家であれば、人格的な品性の意味合いが強いでしょう。
(一般的にもそういう意味に思うケースが大半でしょう。)
徳というのは本来はまっすぐな心をあらわすのですが、老子の場合は物質的な概念でありながら、倫理上の概念でもあったというわけです。
物質的なものに対しても生命や感覚など当てはめていることから、実は見えない世界のこともよく把握できたのだろうなと思います。
だからこそ、両面のある哲学ができたのでしょう。
難しい問題に対処していくために見えない力を使うと大きく解決に導かれますから、一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。