晴明VS道満
安倍晴明と芦屋道満。
色々な作品で激突する二人ですが、実際どのような戦いだったのでしょうか。
藤原道長が法成寺を訪れたときのことです。
寺に入ろうとすると犬が袖をくわえて放そうとしないのです。
これは異常と思い、晴明が呼び出されたのです。
晴明が調べると、地面から朱文字で呪いの言葉が書かれた土器が出てきました。
しかしながら、晴明は愕然とするのです。
この呪いのやり方を知っているのは、自分の弟子である道摩法師くらいだったからです。
晴明は紙を切り抜いて、式神の鳥にして飛ばしました。
オリジナルの形代もあります。
鳥が落ちたところに道摩法師が隠れていたのです。
時の権力者である道長に手を出したのですから、死罪かと思いきや、寛大にも播磨へ流すだけにとどまりました。
播磨としてやっとタイトルの伏線が回収できましたが、播磨では英雄とされる芦屋道満というのはこの道摩法師のことです。
播磨で活躍した凄腕の陰陽師だった道満はその名声を高めていったわけです。
そして、その高名な陰陽師を倒しているわけですから、やはり晴明の存在感はさらに大きくなることになるわけです。
まさか道長が寺に入ろうとするところを狙われていたというのは驚きましたね。
見えないわけですから、どんなところにリスクがあるか分かりません。
運が悪くなったりとかそういう程度のことは日常茶飯事に行われていることです。
自分を守るためにも見えない世界というのは知っておく意義があるんです。
これからも良い記事を書いていきます。