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山から妖怪がやってくる

山童という妖怪がいます。

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山にいる妖怪ですが、春のお彼岸の頃に数千もの隊列で山から降りてきます。
河童に変身して、川を伝って来るわけです。

秋のお彼岸になると川を伝って山に帰ります。
姿も山童に戻ります。

まるで歳神様と同じですね。
正月に山から降りてきて、秋には山に帰っていくわけですから。
山童も田の神でもあるのはそういうところからきています。

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これは妖狐においても、そうです。
彼らも春に山を降りて、秋になると山に戻ります。

一つ目小僧や山ハゲに代表される鬼たちも定期的に人里を訪れてくるという点では似ているかもしれませんね。

山においても、その向こうは異世界だったということですね。

海においても蜃気楼などの現象から、蓬莱島など、異世界にまつわる伝説がたくさんありますがそれと同じように、山にもそのような見られ方があったわけですね。

山だったり海だったりと、その向こうには見えない世界も広がっていました。
しかし、それを無視した自然への制圧が続いています。
こういうことをしっておくことは、自然の大切さというものを理解するということでもあるのです。
そのような学びに興味のある方は、ぜひ一緒に学んでいきましょう。


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