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日本の霊符

霊符は中国だけでなく、日本でも使われていて、藤原京跡でも、木簡が出土しています。


日本固有の霊符としては、神道系が代表と言えるでしょう。
大概、神代文字や神印が押されています。

霊符をしたためる際は大祓詞のような特殊な呪文を使います。


修験道でも霊符はあります。現世利益のものが中心で、信者に配ります。
心身を清め、香を焚いたり、仏の加護を得たり、指で印をむすんだりします。真言を唱えるケースもあります。


真言宗や天台宗のような密教系の霊符もあります。

比叡山の中興の祖とされる良源が有名です。

疫病に苦しむ民のために禅定に入り、痩せ衰えて鬼のような姿になってしまった彼を写して霊符となりました。天台宗の霊符です。


また、陰陽道系の霊符もあります。これは、方位に基づくものや、易の八卦などが記されていることが特徴です。


日蓮宗系もあります。
法華経に基づいて、霊符を作っています。何妙法蓮華経の文言や法華経の中の一部の言葉を使ったものが多いです。


霊符でも系統が分かれていたりします。流派が違えば、扱いも変わってきますから、多くのことを考えないといけません。
奥深い世界です。一緒に学びませんか。


これからも良い記事を書いていきます。