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人間関係と韓非子からの警告

相手との状況を見極め、こちらもうまく変化して対応する必要がありました。

具体的にどんな問題に発展するのか、韓非子も伝えています。

相手が秘密にしていることがあるのに、それを知らないで何かを進言するのは危険です。
ただし、相手が裏でやっていることがあるときに、それを見抜くのは危険です。
何か進言したことが採用されたのに、それが外部に漏れた場合、進言した人がスパイとして疑われてしまいます。
相手の落ち度をあばいて、道徳論で責めるのは危ないです。
相手が他人の意見で成功したのに、それを自分の手柄にしようとしているのを察知するのは危ないです。
相手にキャパオーバーなことを強要したり、引くに引けないときに無理に辞めさせようとするのは危ないです。
相手に人格者の話をするとあてこすっていると思われ、つまらない人間の話をしたら煽てられるものかと警戒されてしまいます。
相手が好きな人を褒めれば取り入ろうとしているのかと疑われますし、嫌いな人を悪く言えば試されているのかと警戒されてしまいます。
進言する時は大雑把に話すと何も分かっていないと思われ、細かく言うとうるさいと思われ、控えめに話すと話ができない人と思われ、計画を立てて話せば出しゃばりだと思われます。

やればやるほど、様々な罠にかかってしまいますね。
人間関係というものが悩みの種になるのも頷けます。
そのくらい相手や状況を判断するというのは難しいことなのです。
見えない世界や論理的アプローチを元にして人間関係は築いていく方がよほど近道ですよ。


これからも良い記事を書いていきます。