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鎮護国家の教え

空海は留学から戻ってきた際に様々なものを持ち帰ってくるわけです。

その中でも重要な教えの中に鎮護国家の教えがあります。
修行をする上で、現実の生活に即して人々を幸せにしていかなければならないということです。
単に見えない世界だけで完結するのではなく、現実社会において実践する活動が必要なのだということです。

国を護るということですから、生きている者をその国に襲いかかる様々な災難から護るということはもちろんですし、福を招くということもありますし、それを長期にわたって安泰にすることも重要です。

もちろん、空海は鎮護国家ということにおいて、大きな自信がありました。

天皇に対し、鎮護国家の教えを説明した際には、例えるなら従来の仏教は患者を目の前にした際にその原因について考えるようなものだが、そうではなく、薬を処方して病を除くことを重視すると明快に伝えました。

そのために、天変地異や疫病を止める祈祷や五穀豊穣につながる祈祷を数多く行ってきました。

その結果、宮中でもこのお勤めは続けられるようになったのでした。

鎮護国家と言えるほど大それたものではないですが、何かの役に立てるために見えない力を使っていくというのはとても大切だと思います。
ただ、何かが分かるというだけに留まらず、自分を変えて、周りを変えて、世界を変えてという志のある皆さまと一緒に頑張っていきたいです。


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