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日本を蒙古襲来から守った見えない力

霊仙は国家を守るくらいのことができる密教の奥義太元帥法を習得しました。

これを日本に持ち帰って日本のために使いたいと考え、帰国を決意しました。
しかし、皇帝は本性を現しました。
宮中から持ち出してはいけない秘法を習得した以上、出ていくことは許されません
皇帝が祈祷僧に抜擢したのは、気に入っていた霊仙をそばに置いておくためだったのです。

嘆いていた霊仙には転機が起こりました。
820年、皇帝が内紛によって暗殺されました。
しかし、新たに朝廷の勢力を握った者は反仏教派だったため、今度は霊仙が命を狙われることになりました。
そこで霊仙は北の五台山に逃れ修行を続けました。

帰国のチャンスを狙っていましたが、827年に毒によって霊仙は暗殺されてしまうのです。

しかし、決してこの修行は無駄にはなりませんでした。
その後、遣唐使としてやってきた常暁が日本に太元帥法を伝えます。

修行中、井戸で太元帥明王を見るわけですが、これは霊仙の念が起こしたと言いますし、唐での師匠が霊仙の遺言と遺品を管理しており、日本に持ち帰ることができたのです。

これほどの強力な秘法です。
皆さまもご存じの蒙古襲来という日本の歴史が終わるほどの国難がありましたが、神風によって大軍を撃退しました。
この嵐を呼んだのが他ならぬ太元帥法です。

蒙古襲来は歴史の授業でやるために知っていますが、その勝った理由である太元帥法についてはほとんど触れません。
国家を揺るがすほどの重要なものもオカルトとして軽んじることで国力を落とすと言う作戦なのは明白です。
国家レベルなんてと思う方も多いかもしれませんが、人生くらいには大きく影響は与えられるでしょう。
見えない力を生かしていきたい人はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。