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感心した話

電車でつり革を掴んで立つ。前に座っているのは大学生くらいの3人組の女子。ワイワイ話していて仲良さそうだ。

席が空いたので、3人組女子の隣に座る。ふと会話が耳に入った。「横浜には中国料理屋がたくさん集まった中華街があるんだよ」

「ん?中華街を知らない大学生なんかいるのか?もしかして」と聞き耳を立てると、「あぁチャイナタウンみたいな感じ?」と真ん中の子が話す。

ここで確信するも、さらに聞き耳を立てる。若干イントネーションと、語彙力の少なさに気付く。そう、真ん中の子は留学生だったのだ。

中華街の話が無かったら、全く気付かなかった。「いやーすごいなぁ。今日は3人で仲良く楽しんでもらいたいな」と感心した話。


残念な話

一人暮らし時代、駅前の福しんによく行っていた。僕の福しんへの評価は、日高屋より美味い、餃子の満州より美味しくない。日高屋より少し高い、餃子の満州より安い。日高屋よりかなり提供が早い、餃子の満州よりめちゃくちゃ提供が早い。以上である。

卓球の練習をした後、浅草で飲んだ。2軒目を探していると、福しんを発見。懐かしくて仲間を福しんに誘う。福しんの評価を上の通り話し、店内へ。相変わらず提供が早い、餃子の味も日高屋以上、餃子の満州未満だ。

最後、悩んだあげく、福しんの高価格帯メニュー五目あんかけかた焼きそば720円を頼んだ。

美味くなかった。720円が妥当な味だった。久し振り過ぎて期待値が上がり過ぎていたようだ。最後に残念な気持ちになり、帰路についた。



叫んだ話

先日大きな大会を運営した。大会後、撤収作業でとあるレンタル備品を直していると、返却用の送り状が入っていないことに気付く。

疲れ果てている最後の最後にまさかのトラップがあり、「は!!!送り状ないじゃん!クソか!!」と、ひとり控え室で叫んでしまった。



優しい話

レンタル備品は近くのコンビニから出すことにした。しかしめちゃくちゃ重いので、先輩の車で送ってもらい、台車を使って持ち込んだ。

夜のコンビニ、店員さんは外国人の方。「着払いでお願いします」と伝えると、ピンクの発払い伝票を出してきた。これじゃなくてオレンジのやつということを伝えると、隣の先輩に聞きに行く。先輩も外国人だ。

昔であれば、「ちょっと早くしてよー、ついてないなぁ」と思っていたのだが、いつからか外国人バイトの方をリスペクトするようになっている。だって、海外で現地の言葉でバイトして生活できますか? 今の僕には出来ない。

さらに心身ともに疲れ果てている為、心が無の状態で伝票を待った。

伝票記入後も、かなり時間がかかった。通常の5倍くらいかかったと思う。しかし、僕はじっと待った。きっと彼はまだ慣れていないコンビニバイトで、着払い対応経験もほとんど無いのだろう。

最後、伝票を受け取ると、「ありがとう!」と言って、コンビニを出た。店員さんに対して、恐らく人生で一番大きな声で、心のこもったありがとうを言えたことに自分でも驚いた。

少し優しい気持ちになり、また撤収中の会場に戻った。



悲しい話

年々老化を感じている為、余裕があれば、なるべく日焼け止めを塗ることを心がけている。暑くなってきたので、塗ろうと思ったら洗面所に見つからなかった。

翌日、ドラッグストアで買った日よけ止めは、肌がワントーン上がるもの。少しでも顔色が良く見えればと思い選んだ。つけてみるとかなり白く、しっかり顔に馴染ませるど、肌の透明感が上がった気がする。「少し良く見えるようになったかしら」と仕事へ。

すると先輩から「大丈夫?顔白いよ」と言われる。確かに睡眠不足なので、「だいぶ疲れていますわ」と答えた。

翌日「大丈夫?顔色悪いよ」と違う方に言われた。「あぁ日焼け止めが逆効果だ…」と観念し、「疲れもありますが、日焼け止めの白さだと思います」と答えた。

良かれと思った日焼け止めが、全く逆効果で悲しくなった。今回の日焼け止めは、僕の肌色とは合わなかった。次は、赤みと黄みが増すような日焼け止めを買いたいと思う。


後悔した話

暑い、梅雨なのに暑い。なので半袖ポロシャツで外出した。青白く見える日焼け止めではなく、普通の日焼け止めを塗って。

まだ朝は気温がちょうど良い。もう少し歩いたら暑くなりそうだが、歩いて15分で駅に到着。そこから約2時間電車を乗り継ぎ目的地へ。

電車内、とにかく寒かった。半袖ポロシャツを着てきたことを後悔した。せっかく座れて寝ようと思っても寒さで目覚めてしまう。こんなに技術は発展しているのに、なんで電車内の完璧な温度調整は未だに出来ないのだろうか。夏であれば常に25度に合わせて欲しい。

目的地に到着。とりあえずカフェで会議に出た。ここも寒かった。半袖ポロシャツを着てきたことを後悔した。

とりあえず夏になるまでは、長袖を持ち歩こうと思う。


優しい話その2

カフェで仕事をしていた。すると少し離れたテーブルに男子高校生二人組が来た。速攻で何か物を落とした。少年は、テーブルの下を見て落としたものを拾うも、まだAirPodsが両耳分が落ちたことに気付いていない。

そのまま気付かず、高校生は行ってしまった。「そんな視野狭いことある?」と思いつつ、左耳にシルバーのピアス3つとシルバーのチェーンをつけている彼に「落ちてますよ!」と声をかけたかったが、リモートで打ち合わせ中だったのでタイミングを逃してしまった。

その後、そのテーブルは、ベビーカーを押した家族が使用するも、AirPodsに気付いていない。「そんな視野狭いことある?」と思いつつ、打ち合わせをしていると、さっきのピアス少年が戻って来た。

AirPodsを探しに来たのかと思ったら、落としたことに気付いていない感じだ。「すみません、ちょっと抜けます!」とパソコン画面に言い、僕はメガネをかけているピアス少年に声をかけた。「さっき落としましたよ!」と言ってもまだピンと来ていない。

「これ!」と言いながら、両耳のAirPodsを拾って渡してあげた。ベビーカー家族は急にベビーカーの下に手を入れた僕に少し驚いていた。

ピアス少年は「あ、ありがとうございます」と言ったが、僕のイメージよりもかなり小さいリアクションだった。優しいことが出来て満足しつつも、「もう少しリアクション欲しいな」と思いながら、打ち合わせに戻った。






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