地方の中小製造業が生き残っていくために～岩手県一関市の企業訪問から感じたこと

2020年6月24日（水）コロナも落ち着いてきたので、岩手県の一関市内にある企業を訪問して歩きました。訪問した一部の企業を紹介したいと思います。

MODI（モディ）さん

モーターショーに出すカッコいい車をデザイン開発している会社です。岩手県では珍しい企画から設計、試作、製作まで行なっており、これまで多くのカッコいい車を作られてきています！

MODIさんのホームページ
http://www.modi.co.jp

そして今回、現在、開発中の※メカナムホイールを使った小回りの効く移動車を見せて頂きました！！

※メカナムホイールは45度の角度でローラーが付いていて、従来の車輪と同じ動きをする他に、任意の方向に自由に移動することができます。

荷物を300Kgまで乗せることができるとのことで工場の狭いところの荷物の移動や人が乗っての移動にも良さそうです！

こちらモジュールとなっており、バッテリーを増やしてサイズを広げたりもできるみたいです！またサスペンション付きなので、多少の揺れは吸収されます！

さらに現在、大画面モニターを全面に配置して、外カメラと連動して360°見渡せるようにしたり、リモート会議やエンタメでの活用用途に使える開発も進められていました。

完成イメージは、下の画像のような感じみたいです。カッコいい～♪

他にも、ここには書けない様々な開発研究、デザインをされてまして、本当に楽しい会社だな～と感動♪♪♪

デザインや設計、製作には、3DCADや3Dプリンタが活用されていますし、3Dスキャナを使用してのリバースエンジニアリング、CAMでの5軸加工など3D技術がフル活用されています！！

もし、こちらの車やモニタに興味のある方いましたら、お繋ぎしますので、ご連絡ください♪
働いてくれる人も募集中とのことですよ！！

三光化成さん

プラスチック製品の設計から製造、販売までプラスチックのトータルメーカーです。

今回、金型工場を訪問。
コロナ感染防止のためのフェイスシールドを金型を作り、何万個を量産し寄付されていました。

三光化成さんのホームページ～フェイスシールド寄付
http://www.sanko-kasei.co.jp/topics/index.html#20200525

また、若い社員の方がYouTubeに使い方などの動画を制作してアップされる等、これまでにない取り組みにチャレンジ！作成はスマホがメインとのこと！キャラクターが出てきての説明動画は面白い！会社が許可したとこも素晴らしい！

三光化成さんのYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCw1vTjIKr0bqwIAHCcztK-A

フェイスシールドの形状にもこだわられてるのは、もちろん、会社名がついてたり、QRコードのシールが貼られていてホームページやYouTubeにアクセスできるようになってるところにもこだわりが見られます。

試作には、光造形の樹脂3Dプリンターが活用されています。

三光化成さんは、3DCADをはじめ樹脂流動解析、金属3Dプリンタや3Dスキャナなども導入されており、デジタルツールを活用した金型設計・製作が行われています！岩手県でも設備が充実している貴重な会社です！！

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ぜひ、ご興味のある方は、ホームページからお問い合わせください！

三光化成さんのホームページ
http://www.sanko-kasei.co.jp/index.html

東北ウエノさん

包装設計のプロフェッショナル！包装業界で、いち早く3Dスキャナを活用したリバースエンジニアリングに取り組んでおられ、包装のレイアウト検討や落下衝撃試験のシミュレーションも行っています。

※画像は、東北ウエノ様のホームページより

コロナ渦の中、飛沫防止用パネルを自社で製作し、市に寄贈しています。
岩手日日新聞に掲載
https://www.touhokuueno.co.jp/information/post-849/

その他にも自社製品を開発し、現在、特設サイトをつくって、販売されています。https://www.touhokuueno.co.jp/covid-19product/

高い技術も去ることながら、情報発信にも力を入れており、ホームページも最近、新しくしています。メルマガやFacebookでの発信もこまめに行い岩手県から全国へ発信をされています。現在は全国からお問合せがあるようです。

リバースエンジニアリングの講演や包装資材設計の講師を全国から依頼があり実施されています。

ぜひ、一度ご興味のある方はホームページを見てみてください。包装のご相談は東北ウエノ様へ！お問合せください！！

東北ウエノさんのホームページ
https://www.touhokuueno.co.jp

自社で生み出すことができる力が求められる時代に

今回、一関市内の企業を訪問して、コロナ渦の中で多くの企業が仕事が減っている状況で、自社で製品を設計することができる会社は強い！と感じました。

仕事の受注が減り、時間ができた中で自社で製品化をして提供や販売できる力を持っていることで、コロナ渦のピンチをチャンスに変えようとしていました。

共通していることとして、どの会社も3DCADを使って設計から製品の開発を行うことができる点。3DCADを使って設計ができることで、相手への提案力、プレゼン力に他社と違いがあり、コロナ渦の中でも仕事の引き合いがありました。今後、仕事を受注していくにも3DCADを活用しての設計力と提案力がなければ、競争に勝つことは難しくなってくるのかなと思います。

受注力の強化も必要ですが、これからは自社で製品を開発できる設計力、企画力や提案力、販売力が現場力として必要な時代になるのかなと思います。

今後も岩手県内に3D技術を普及していくべく行動していきます！