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気仙沼大島大橋を渡ったら〝左折〟してみて欲しい理由

大島に渡ろうとすれば、本土側で2つのトンネル、橋を渡って3つのトンネルをくぐることになる。お勧めしたいのは、「大島ウエルカム・ターミナル」への、ほんの少しの遠回りの道。私は大好きになってしまった。

乙姫3号トンネルをくぐると、パッと大島の風景が目に飛び込む。このまま直進すれば、1分も経たないうちに「大島ウエルカム・ターミナル」に到着するから、ほんとに気持ちがいい。ただ、ほんの数分の時間の無駄遣いをいとわないのであれば、この直後の〝左折〟をお勧めしたい。

気仙沼大島大橋を渡って、乙姫1号、2号、3号トンネルをくぐったら、分岐して、左に下る道が見えてくる。急ブレーキをかけなくても、じわっと曲がれる分岐だ。

この分岐、実は今まで通っていた道の下をくぐって、海岸線の道路への接続のためのものだ。

正面に海が見えてきた。

間違って入って来た車両のための黄色い看板があるから、迷うことはない。ここをさらに左折すると‥

ほんの少し、登って下って‥‥

港が見えてくるのだ。この感じがいい。道路脇には「津波浸水区間」「ここから」という標識が立っている。おそらくは、震災以前の浦の浜港に建物が多く建っていた時の地面に近い高さなんだろう。

ただ、ここから先は、島民の方の日常の生活の場でもあるので、建物が見え始めたら、スピードを落として欲しい。

一段高い所に、おそらく多くの観光客が目指す「大島ウエルカム・ターミナル」の建物群が見えてくる。駐車場とは反対側からの眺めだ。

道なりにカーブを曲がると、船着場のすぐ脇に出る。

左には「ウエルカム・ターミナル」への階段が、右手にはフェリーと、就航中でなければ、赤い観光船が見える。観光船に乗るお客さんが道路を渡るので、ここはスピードを落として進む。

船着場を過ぎると、正面にはガソリンスタンド。黄色い看板があるので、迷うことなく左折すると‥

「大島ウエルカム・ターミナル」と同じ高さに作られた橋の下をくぐる。

近づけばすぐに分かるが、単なる立体交差ではなく、防潮堤と防潮壁の格納場所になっている。

この道を真っ直ぐに行けば、田中浜や小田の浜の方に行けるが、「大島ウエルカム・ターミナル」へ行くなら、すぐに左折する。ここにもちゃんと看板があるから、迷うことはないし、曲がれずに直進しても、その先の交差点で左折すれば、逆方向から「大島ウエルカム・ターミナル」に入れる。

これが、最後の坂。

「野杜海(のどか)」とあるが、こっちを登っていくだけだ。

坂を登り切ると、「大島ウエルカム・ターミナル」が見える。

因みに、ガソリンスタンドのところで右折すると、道は行き止まりだが、赤灯台に近づくことができる。天気の良い午後であれば、「大島ウエルカム・ターミナル」と、観光船、それに、おそらく皆さんが行く「亀山レストハウス」を一枚の写真に収めることのできる場所が見つかると思う。

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