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エルメスマルジェラに感じた/最高ではなく最適

ご覧いただきありがとうございます。
本日は2021/4/6

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※私はファッションコメンテーターでも無いし多くのブランド、カルチャーを知ってるわけではない、下に綴るのは完全な主観と感想でありんす。

最近自分の中で変化が起こりつつあって、それとういうのは、「人が幸せになる服を作りたい」と思うようになってきたということ。

いままでの自分は、かっこいいもの、新しいもの、を思考の前線に置いていて、ディティール、シルエットもなにか無いか、なにか無いかと考えながら作っていた。
もちろんそれは悪いことでは無いし、むしろ今の時代にイケてる!と思われるためには必須な条件のように思える。いまもそう思いながら作っていたることは間違っていないし、その思いは消していない。

ただ最高の他に、考えることができてきた。

そう思ってとりかかろうとしたとき、人に作るのってものすごく難しいことに気づいた。

ものすごく難しい。その人へ向けたもの。その人が喜ぶものってなんなのか。
自分がいままでしてきた、変形のシャツやジャケット、切りっぱなしのディティールや素材の切り替え。
いままではそれをかっこいいと思って作っていたから。
けどそれをお母さんが着て、お姉ちゃんが着て、果たしてかっこいいのか?

いままでは、
「かっこいい主役の洋服づくり」

いま向かってるのは
「その人が輝くための1つのピース」
なんだと思う。
してきたことと違う考え方に迷っていた、
そんな時にたまたま久し振りに
Hermes margielaをみた。


のんびりみた。気長にみた。本腰を入れず、適当に見た。

スクロールもはやく、ルックのまとめみたいな写真一覧をみていた。1つのルックを拡大することはなかった。

けれどそんなときにあることに気がついた。

モデルのみんなが、明るい表情で幸せそうなのだ。 一枚一枚拡大してみてみた。

ラフでリラックスしている。緊張していない。

なんだこれは、と思った。マルジェラは大好きでいろんなコレクションを見ているからこそなのかな、この違和感は。

覆面で顔を隠すこともなく、ペイントで汚れているわけではなく、お皿で洋服が作られているわけではない。

一見、普通だ。 いや、普通ではない。とても上品だった。

モデルたちの笑顔の柔らかさと、洋服の揺れ動く柔らかさがマッチしている。髪のなびきと、パンツの裾の揺れ動きがマッチしている。

のちに調べてわかることになるけれど、このアイテムは女性が服を脱ぐとき、髪型が崩れないようにしたからも脱げるようにすることを考えた1着らしい。腰まで脱いだ後は、袖を腰で結んで巻いてもいいらしい。

この感じか、と思った。
人が幸せになるための、というのはこういうことかと思った。

そのために必要なのは、派手なことをすることではなく、その人ならではの習慣やクセまでも意識をして、最適なものを作ることなのだと思った。

最高ではなく、最適。こういうことだ。

by Atre’ju

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