スマホじゃ撮れない写真を撮ろう

突然ですが皆さんはカメラ持ってますか？

ここで言うカメラはコンパクトデジカメ以上のもの、*1
主にレンズ交換式カメラのことです。
そうです、写真や動画を撮ることしか能がないあの値段の高い工業製品のことです。

カメラを趣味にしようと思って買った人、イベントや大切な人を撮るために買った人、家族や知り合いから貰った人、結構いるのではないでしょうか。

そして、
持って出掛けたはいいものの意外と使わないなともやもやしている人、
物置にしまったままになっている人、
いるのじゃないでしょうか。

私は自分が結構カメラが好きな方だと思っています。
どれくらい好きかというと、ミラーレス一眼本体3台と交換レンズ6本持っていて気が付いたらデジカメinfoを開いているぐらいカメラが好きです。*2

そんな自分でも、日帰りで遊ぶために外に行くときにカメラを持っていくことはあまりありません。泊まりとか有名な観光地に県またいで行くとかには流石に持っていきますが、重くて大きくて面倒だし、スマホでいいです。

でも、それでいいじゃんって思ってます。私の中ではカメラはあくまで作品を撮るものであって、日常の記録ではないのです。スナップは撮らないし。

真剣に写真を撮りたいと思って出掛けるときは、物凄く朝早く起きることも、ロケハンに何回も同じ場所に行くことも、一日中行動した夜一晩中写真を撮り続けることもあります。

友達と旅行に行くときにそんなことしてたらひんしゅくを買うし、プランを崩してしまいますから。

でも、別にスナップ写真は撮らないけど、せっかくいいカメラを持ってるのに、スマホでばっかり写真撮ってたら勿体無い！って考えてる人のために、スマホじゃ撮れない写真ってどんなものか考えてみました。

↑全然最新じゃないスマホ

最近のスマートフォンは裏面照射センサーに複数のカメラを駆使し、最先端のアルゴリズムを使って小さなセンサーと小さな単焦点レンズという物理的制約をカバーした写真を撮ることができます。ポートレートや星空すら撮れる。

青空の下で撮った写真をスマホの画面程度の解像度で見るのであれば、正直いいカメラとの違いが全然分からないと思います。

が、やはりスマホにはとても撮りにくい写真が存在します。そういう写真を綺麗に撮れると、カメラ持ってて良かったなと思います。

1. 夜景

わざわざ撮影に出かけなくても一番よく出会うシチュエーションじゃないでしょうか。スマホの小さくダイナミックレンジの狭いセンサーではざらざら・ぶれぶれの写真を量産してしまいます。

できたら三脚が欲しいですが、最近のレンズ交換式カメラであれば手振れ補正がすごいので手持ち撮影もできます。

2. 野生動物

というよりも望遠レンズでの写真です。ただ「望遠レンズで何を撮ればいいんだよ！」って人もいると思うので、動物の写真をお勧めしておきます。

家の近くにいる野良猫や、動物園のカピバラでもいいです。スマホでは豆粒にしか写らない動物の写真が、毛の一本一本まで解像して見えます。

野鳥撮影は鳥さんの愛くるしさとは裏腹に、カメラ性能の極限を追う世界です。沼です。*3

3. 花火

夜景撮影の応用編です。三脚+レリーズはほぼ必須ですが、高いレンズは必要なく、わざわざ遠くに出掛けなくても多くの人が見る機会があるのではないでしょうか。

私は望遠レンズを使って街と花火をミニチュアっぽく撮るのが好きです。遠くから撮れば人で混んでるところに行く必要もないし。

4. 星空

最新のスマホは星空が撮れることをアピールしているものもありますが、星の写真はカメラやレンズの性能を必要とする撮影なので、いいカメラを持ってる人は是非試して欲しいです。

長時間露光する必要があるのでほぼ三脚必須ですが、周りに町明かりの無い高原や、太平洋沿いの海岸(南向きに海のある場所)に行けば撮れます。
東京近郊なら南房総や南伊豆に行けばいい感じで撮れます。

印刷をしよう

是非撮った写真は印刷をしてみてください。

いいカメラで写真を撮っても、見るときは結局スマホが多いですよね。
もっと大きな出力にも耐えうるような画質の写真を撮っているのに、それじゃ勿体無い。
でも、大きなモニターで写真を見返すこともなかなかないんじゃないでしょうか。

どうせカメラで撮ったのだからこそ、印刷をしてみませんか。
スマホに転送するのだってちょっと面倒なんだから、そんなに変わりません。

フォトブックや壁に飾っておけば、ホームボタンを押してアプリを開くより手軽に見れますし、
バックライトで見るのと反射光で見るのって全然違います。

なにより、写真を印刷するという行為自体が、思い出や、自分のしたい表現と向き合ういい時間になるんじゃないかと思います。

おしまい。

*1. 最近はコンデジもいいカメラ多いしなんていえば伝わるか分からないですね。作品撮りに使えるようなカメラってこと。

*2. マジで大したことない。金があったらもっと欲しいけども

*3. 年末年始はカワセミの飛び込みを撮りに毎日のように通ってました。結局撮れたのは数枚。この写真も逆光だしピント甘いし。