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#144 空白。

 仕事の内容が変わって、2週間が経とうとしています。正確に言えば立場は変わってないんですが、担当する学校が増えました。それに伴って準社員的な契約を交わし、へんてこりんな働き方をさせてもらっています。

 これは今の会社がうつ病の僕を雇用してくれたかつただ雇用するだけでなくその先を考えてくれているからなし得ています。本当にありがたいし、すごく恵まれたと思います。

 そのおかげで働きながら通院もできていますし、わかんないまま仕事に就くことがないのでなんとかやれています。

 最近は自分の仕事+先の仕事もできています。今後だいぶ余裕ができると考えています。

 去年の今頃は何もわからないまま一人前の教師として人前に立つことを求められていました。今思えば子どもたちは慕ってくれていたし、親御さんもかなり理解があって応援してくれていました。

 学年主任や周りにいた先生方の顔色を伺いすぎてまったく歯車が噛み合わなかったのが視野を真っ暗にした原因だと思います。自分がじぶんじゃなかったです。できないって言えなかったんです。そのうち何がわからないのかもわからなくなってしまっていたんです。

 助けてくれる先生方もいたんですが、物理的に距離が遠かったから気持ちも遠く感じていました。

 やっぱり学年主任に助けて欲しかったですね。甘えられなかった僕の過失ですし、主任に大きな負担をかけてしまっていて負のサイクルからは逃れられなかったです。

 そんな僕は職員室にいることもすっごく嫌で(理由は明確に2つ。何すればいいのかわからないから自分の仕事が見られることを嫌っていたことと、クラスの児童の悪口を言いながら働いていた周りの先生方にうんざりしたこと。)自分のクラスにこもっていました。

 事務机に座って、頭も働かないからぼーっとして、空白の時間がたくさんありました。気づいたら暗くなってて、仕事は全然終わってなくて、時間もすっごく過ぎていて。

 そんな空白があったなぁ。と。

 今はやることも理解できるし、その先まで考えて仕事ができているのでこの時のような空白の時間はないです。

 そのかわり、仕事のクオリティーを上げるためや先の仕事をやっておくために使える空白の時間を作れています。ただ何もできなかった空白ではなくて、なんでもできるという空白の時間です。

 ノートでいう空白のページみたいな感覚です。

 なにもできなくて空白になったページとこれからなんでも書くことができる空白のページの違いです。

 1年経って空白の意味が変えられたんだなと嬉しさを感じました。

 苦しかったなぁあの空白。めっちゃ楽しいなぁこの空白。

 

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