＃20　好きな色が変わった話。

　「好きな色はなんですか。」そう問われたとき僕は二つの答えを持っていました。ノリノリイケイケの時は赤。クールに行きたい時は青。僕のそのときの気分に応じて答えが変わっていました。卓球のユニフォームも青はなんとなく調子悪かったり、赤はエンジンかかったり、でも青の方が勝率はよかったりとほんとに気のせいなほどのことでしたがこだわっていました。（そんなことにこだわる前に強くなりなさいって話なんですけどね。）

　友達は赤がイメージ強いみたいです。iPhoneも赤だし、がつがつしていたし、王道かっこいいが好みなので「戦隊ヒーローのレッドが好き」みたいなイメージが強いんでしょう。

　そんな僕が最近お気に入りな色は紫です。

　なんででしょうねぇ。それまで変わることのなかった二代巨頭の赤と青が混ざった色が好きになったんです。どうやら一説によるとうつの患者さんは紫を好むようになる傾向にあるそうです。（確かな情報ではなくネットで見たものですし、ふぅんくらいに聞き流してください。私、僕、紫が好きだからうつなのかな！？ということは無いのでご心配なさらずに。）まぁ僕も鬱になったタイミングで紫を好きになったわけですが。

　紫って知性的でかつ色気が漂う気がするんですよね。ミステリアス感というか。まぁきっかけは大学時代に髪色を紫にしまして、それが自分の予想を大きく上回ってよかったんです。紫といっても地毛の黒より濃いトーンの紫を入れたので、染めたばかりはほぼ黒。光に当たって地味にわかるかなくらいの染め方をしました。実は紫なんですよっていえるくらいに密かに染めることにハマっていたんです。

　日に日に色落ちしていくんですがそれがまた良くて。本当に徐々に落ちていって綺麗な色になるんです。紫がかったミルクティーみたいな。色もちもかなり良くて冗談抜きで3ヶ月は楽しめたと思っています。

　青に紺を乗せるという髪色もやったことあるんですが、一週間で抜け落ちました。落ちた後のグレーも気に入ったのでよかったですけど、それなりに高いお金払って時間かけてやってもらったのが一週間でおちてしまうのはショックです。

　その経験があったからこそ、紫の色味はかなり気に入りました。しかも赤紫と青紫が選べるんですよ。そんなのどっちもやりたいに決まっているじゃないですか。僕はどちらかというと赤紫だったのかな。めっちゃいいです。

　まぁまぁ。自分の思っていることってのは案外簡単な理由で変わってしまうもので。それが故に変わらないでいてくれるものに惹かれることもあります。絶対はない。「人間には」です。

　皆さんの好きな色とそれにまつわるエピソードも聞いてみたいな。