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ペットOKのビストロにした理由とは?

2015年に独立して10周年を迎えた自分。翌年全社員と妻と一緒にイタリア・ワイナリー研修に訪れました。ヴェネトからトスカーナ、ラッツォ、シチリア、カンパーニャ。縦断って感じ。沢山のナチュラルワイン生産者の息遣いと町、熱い想いを肌でみっちりと。何より現地の食事とワインと空気を味わったことがワインのサービスマンとして喜びとお客様へ早くこの喜びと共にお店でワインを提供したい!と心から思いました。
っと、この話で何日にもなりそうなんで、割愛します笑
ワイナリーに多く訪れて、印象的だったのが、どこにも必ず犬ちゃんがいたんです。畑を走り回り、子供と追いかけっこしながら。生産者たちとの食事も犬がいました。彼らは家族だし、もしかしたらワインを作る生産者の一人だったのかもしれません。
もちろん、そういうワイナリーだけではないのでしょうが、僕が見たナチュール生産者は家族として犬を一緒に座らせ、紹介してくれました。
町に出てもいたるところでそんな光景を見ることが多かったです。日本よりはるかに犬へのリスペクトと家族としての認識が文化としてあるのでしょう。そんな空気とワイン、そして子供もいる。そんな環境がどうも僕にはナチュールを提供している感じがいいなって。
豪徳寺にお店を構えるということが決まり、開放的な空間を目指す!って思っていたのは最初からだったんですが、このワイナリーを思い出し、ペットも可にしたいと思いだしました。(僕も犬と暮らして、考えも整理されたことも拍車をかけました)
ドックカフェや猫Caféなどペットを楽しむCaféというか、ペット主体の飲食店はチラホラ見る感じ。でもそれはちょっと僕の中ではイタリアで見たのとは違くって。
あくまで普通のビストロでいいんです。大幅なペット施設もいらないし、ただ、お店の気持ちやお客様の認識がそこを「普通」で受け入れてもらえたらそれでいい。
美味しいご飯とワインを楽しみにきて、そこに他の家族として「犬」がいたり、いなかったり。子供もいたりいなかったり。そんな当たり前なお店を普通にやれたらいいなって。
そこにナチュールって言葉とワインと空気が宿るんです。
その空間や雰囲気ってなかなか作れません。
でもこの場所ってそれが出来そうだったし、古民家がまるでワイナリーの母屋みたいに見えたりするときもある。誰かの別荘や家に来たような空間が出来た気がするから、この場所がすごいしっくり来ています。
Wineが日常にある世の中で、少し踏み込んだ日常の普遍化。
それが僕のやりたいビストロなんですよね。

豪徳寺古民家ビストロ
atelier de terrine maison okei
◉営業時間
ランチ 12時〜14時30分
ディナー 17時30分〜23時
テイクアウト終日OK
◉休 月、第4日
0364130112

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