12/12 ライブをした

　大学の近くにあるバーでライブをした。

　今年になってから良くしてもらうようになり、たまたまピアノがあったからここでライブしてもいいですかね？と聞いたところ「いいよ」と思いがけないほど軽い返事をもらい、それから定期的にギターやトランペットをやる友人たちとライブをしている。

　こじんまりとした店内には漫画や書籍がぎっしり。アットホームな雰囲気でこちらも気楽に演奏できる。ただお客さんはお客さんなので、それで僕は緊張する。

　ある時まで僕はまったく緊張しない体質で、発表会などもなんてことはなかった。
　転機は高校（だったと思う）の時、地域か何かの合唱大会の時だった。足がおもむろに震えた。それ以降僕は舞台に立つたびに緊張と戦うことになった。足の震えは常にコントロールの外側から来る。怖れの形式。

　今日はアルコールと暖かいお客さんの助けもあって僕は乗り切ることができた。楽しい、けど苦しいライブという経験を純粋な快楽に持っていくためには、僕にはまだ乗り越えなければならない地点がある。なんとなくわかる、仄暗い場所。