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#13 'happy' と 'well-being'

幸福を英語に訳す代表的な訳語は2つある。
'happy' と 'well-being'だ。

'happy'は'happen'(出来事)と同語源、自分の努力や意思とは関係なく幸運が訪れるような時にこの言葉を使う。

もう一方の'well-being'は直訳すると「よく(well)あること(being)」だ。
だから宝くじに当たったらそれは、Happy かも知れないが、well-beingとは言いにくいだろう。

楽しい映画を見たりイベントが盛り上がったりしたときのhappy 的な幸せはうれしいが、あまり持続的ではない。well-being的な幸せには派手さはないが、充実感があるだろう。

地域の幸福を考える場合、祭りなどのイベントによって盛り上げるのは反対ではないが、基本にすべきはwell-being的な幸せだろう

ちなみに、アリストテレスは人が求めるべき究極の幸福を「エウダイモニア」と呼んだ。良き神様に守られている観照的な生活のことだ。日本でいえば、氏神様に守られて自然に生きている状態のことだ。

幸福の原型は用の東西を問わず、案外似ているのかも知れない。