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許せなくてもいい。嫌いな人からゆるめたい自分を見出す【前後編記事】

前後編に分けて、「モヤモヤする・嫌いな人からプラス要素を見出す」をテーマに記事をお届けしています。

前編は「モヤモヤする人からなりたい自分を見出す方法」をご紹介しました。

後編は「嫌いな人からゆるめたい自分を見出す方法」をご紹介します。

本来はなるべく考えたくない存在です。
ですが、ただイライラや憎しみを募らせたままでは苦しいだけ。
すこしでも得られるものがあれば、捉え方も変わってくるはずです。

※考える際は、精神的に余裕のあるときを推奨します。


怒りの裏に隠れた「一次感情」

誰かが嫌い、もしくは言動や行動が許せないと感じるとき、生じるのは「怒り」です。

「怒り」がなぜ生じるのかというと、その裏に隠れた「一次感情」があるのです。

例えば……
・一生懸命説明したのに分かってもらえなかった(失望、悲しみ)
→「あの人は分かってくれない。腹が立つ」(怒り)
・車の運転中、横断歩道のない車道を横切る人がいた(危機感、怖れ)
→「何考えてるの? 横断歩道を渡ればいいのに」(怒り)

今回は一次感情から生まれる怒りに注目し、理解を深めていくことで、自分のゆるめてもいい考え方を見出します。

前編同様、今回も実例を交えてご紹介していきます。

①怒りを分析する

嫌い・許せないといった感情が生まれたきっかけが必ずあります。
まずはそれらについて書き出します。

・対象となる人
・どんなところが嫌い、許せないのか
・嫌い、許せない理由

書き出す道具は手帳のメモページやノート、自分に反映させたい点だけ写す場合はいらない紙でも構いません。
今回は特に、自分のプラスになる要素だけを残すようおすすめします。
ネガティブなことは可愛い紙を貼るなどして、封印してしまいましょう。

今回の実例では、Aさんの周囲への気配りが足りない点が許せない。
なぜなら、Aさんのせいで○○(自分の子ども)が怪我をするかもしれなかったから……となります。

この場合の一次感情は「恐怖・ショック」です。

②分析結果から自分に根付いている考え方を探る

実際には何事もなく、子どもが怪我を負うことはありませんでした。
ならばなぜ、いつまでもAさんが許せないのでしょうか。

それはAさんの「気配りが足りない」点と相反する考え方が自分に根付いているからです

自分は常に周囲に気を配っているからこそ、Aさんの振る舞いが癇に障るのです。

自分が心がけていて当たり前のことでも、周りはそうとは限りません。
怒りを覚えるのは、それを知らずのうちに周りに強要しているからなのです。

この場合は、「常に気を配る」=「もっとゆるめていい考え方」となります。

③自分の怒りや根付いている考え方を受け容れる

ですが、誰かを嫌い・許せないという気持ちや、自分のなかに深く根付いている考え方を決して否定しないでください。

ある程度大人になると「みんな仲良く」ほどのきれいごとはないと、身に染みて分かってくるはずです。

また、人にはどうしても譲れない信条、踏み入れてはいけない領域があります。

あまりにも偏った信条は一考の余地がありますが、自分に根付く考え方は普段長所として発揮されているでしょう。
その点は労ったり、褒めてあげてください。

そして、自分の大切なものを脅かすほどの存在・出来事にまで寛容である必要はありません。
無理矢理怒りを抑え込む、見て見ぬふりをし続けると、かえって心が病んでしまいます。

④「ゆるめていい考え方」を見出す

③を踏まえた上で、②で気づいた「常に気を配っている」考え方をどうゆるめたら楽になれるか、書き出してみます。

この場合は、以下のようなゆるめ方を見出しました。

・気を許せる相手にはあまり気を遣わない
・何も気にしなくていい時間を設ける

シチュエーションによってゆるめることができれば、カチカチに固まっていた考え方が変化し、自然と物事の見え方も変わってきます。

誰かを傷つけるつもりがなくても、自分も過ちを犯す場合があります。
誰でも同じだと気づくことで、例では書き出しよりも寛容な考え方になりました。

自分の考え方をゆるめると、周囲への考え方もゆるめることにつながります

ネガティブな感情からも、角度を変えればプラスの要素が見出せる

今回紹介した内容に当てはまらず、単に「反面教師」として捉えたほうがいいケースもあります。

ただネガティブな感情を抱えているのはもったいないこと。
そのままの感情を受け容れつつ、角度を変えてプラスの要素を見出せたら、すこしでも余裕をもって捉えられるはずです。

◇◇◇

前後編に分けて、「モヤモヤする・嫌いな人からプラス要素を見出す」をテーマに記事をお届けしてきました。

いやなことをいやなままで終わらせず、ささやかでも心が明るいほうを向くきっかけになれたらと願います。


今後も「手帳を使う」ことから一歩踏み出した、暮らしを照らすヒントもお伝えしていきます。

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