手帳やノートを書いていて良かったこと
人は良くも悪くも、色んなことを忘れてしまいます。
いやなことはまだしも、良かったこと、嬉しかったことでさえ、せわしない日々を過ごすうちにすり切れてしまいます。
ですが、それを代わりに覚えていてくれるのが手帳やノートです。
どんなにささいなことでも
最近、ふと思い立って昔の手帳を読み返しました。
目に留まったのは、フリースペースに書いてあった何気ないメモです。
その頃ハマっていたゲームがあり、プレイし始めたきっかけになるキャラクターが書いてありました。
それが、記憶していたのとは違うキャラクターだったのです。
一方別の手帳を読み返すと、頭の中から抜け落ちていた、今でも大切にしたい言葉が書かれてありました。
自分のことでも記憶違いだったり、すっかり忘れていたりすることはよくあります。
どんなにささいなことでも、当時の自分が書き残しておいてくれたおかげで、意外な発見や思わぬ言葉を後から受け取ることができるのです。
手帳やノートには思い出が染みついている
これがたとえば、Twitterだったらどうでしょうか。
膨大なログを日付順にさかのぼるだけで気が遠くなる作業ですし、そもそも数年前のツイートは残っていないことさえあります。
カメラロールの写真も似たようなものです。
意識して整理したり、プリントするならまだしも、ほとんどは撮った瞬間に満足し、埋もれていくのではないでしょうか。
それに対し、手帳やノートはさかのぼるのが容易いです。
「○○年はいそがしかったけれど、プライベートは充実していた」「このノートを書いている頃は悩んだ分色んなことを考えていた」など、手帳やノートごとに当時の思い出が染みついているはずです。
良かったことはそのまま残り続ける
では、未来の自分に何かを残すために、手帳やノートを書くのでしょうか。
5年日記など、数年単位で書くものはそういった目的があるかもしれません。
ですが、普段はそこまで肩肘張って書く必要はありません。
そのとき感じたこと、考えたことを素直に書けばいいのです。
何を書くのか、ひとつ挙げるならやはり「良かったこと」です。
言われて嬉しかった言葉。
ずっと欲しかったものを手に入れた瞬間。
ときどき振り返っては浸りたい思い出。
良くも悪くも、過去の事実は変わりません。
良かったことは良かったことのまま、残り続けるはずです。
デジタルでもいいし、アナログはよりいい
現在はさまざまなツールで、気軽に自分の思いを残すことができます。
デジタル派の方であれば、ジャーナリングアプリや、iPadとタッチペンシルで書ける手帳「デジタルプランナー」など、最低限の道具でできるのが利点です。
一方、アナログな手帳やノートは直接手で書くことによって脳が刺激され、さらに記憶に残ります。
また、字の躍動や選んだペンの色にそのときの気持ちが宿り、読み返したとき心境が蘇りやすいといった効果もあります。
おわりに
何気ない一言に新鮮な驚きがあったり、つらかったできごとも糧になったのだと気づいたり……。
どんなことでも、そのとき書き留めた生の感情は自分だけの財産になります。
ときおり過去の自分の思いにふれると、「手帳やノートを書いていて良かったな」と思うのです。
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