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【私の創作人生】その6
はじめてましての方に
こんにちは。神崎と申します。
趣味でファンタジー小説を書いていて、2025年5月11日の「文学フリマ東京40」に出店を予定しています。
自分の創作人生を連載しており、そろそろ終盤です。第6回。
大学を卒業してしまって、学内ネットワークが使えなくなった私は自分でドメインを取り、サーバーを借りて、個人サイトを作りました。
「Terra Saga」といいます。読みは、テラサガです。テラが大地、サガが物語という意味だそうです。
いつからホームページをサイトと言うようになったのか、オンラインノベル、オンノベも最近聞かないしなー。
時代の変遷を感じますが、まあとにかくこのサイト、2024年の2月でなんと22周年を迎えてまだ生きてるということになるのです。20年くらいはほぼ休んでましたから実働2年?www
2002年2月2日に完成したときは、自分の家を買ったような気持ちでしたね。
例え更新しなくても(できなくても)、ここがある限り、大丈夫だ。そんな安心感がありました。リアルの生活が忙しくて何もできない時も、ずっとお金だけ払い続けてきました。なくしたくなかった。大事な場所でしたので。
当初はCGIなんかもやってたので、カウンターがあったり、掲示板を作ったり、楽しかったな。
そのうちブログも流行るようになったので借りて書くようになって。でも、創作はできなかったのです。
私は結婚し、出産、年子育児などで創作どころではない時代に入りました。大人って大変。大学時代が懐かしい。
tanuとも、お互い創作なんてもう遠い夢のようなものだね、いつか戻れるのかな、そんな気はしないね、創作しなくても平気になっちゃったね、あの頃のことが嘘みたいだね。そんな風に言い合って。でも、もしかしたらいつか、また自分のために時間を使えるようになったら、創作の泉が湧く日が来るかもよ。忘れちゃわないよ。お互いにそう慰め合って、それぞれ踏ん張って生きてきました。今も踏ん張ってます。笑
私は創作サークルに入っていたこともあったけど、結局できなくなったり、小説を無理やり書き上げてとにかく「完」ってつけたくて必死になったけど(2009年に一応は完結しました)、全然納得いかない出来で、改稿したいと思ったけど上手く書けなくて……書きたいのに書けないってのが辛すぎて、ついに創作から手を離しました。
こんなエピソードがあります。
年子の子どもたちが幼かったころ、二人とも落ち着いて遊んでいたので、久しぶりに本を読めるかなと思ってソファで本を読み始めたら、気づかぬうちに部屋は真っ暗、下の子のおむつはぱんぱん、上の子が「お腹空いた!」と飛びついてきて、真っ青になったのです。
いかん。
私は本を読んじゃだめだ。
職務放棄してしまう。子どもたちの命に危険が及ぶ。こりゃだめだ。
そして私は読書すらも封印して、「お母さん」として生きることにしました。
でもずっとあったんです。
胸の中には。
ちゃんと物語を作りたいって気持ちは。
小説を完成させたかった。
本にして、読みたかったんです。
ここでまた小話を挿入しますが、2013年くらいから岡田准一さんが大好きになりました。
俳優岡田から入り、そのうちV6にハマり、ズブズブ沼。かなり課金しました(お小遣いの範囲だよ)。笑
突然のジャニーズ。
今までの私の人生になかったワードでした。楽しかったなあ。
岡田さんと恋愛するという夢小説を書いて、文庫を一冊作ったこともあります。てへ☆
V6友達も夢小説を書いていて、同時期に連載していたんですよね。あれも結構楽しかったな。やっぱり同好の士がいると盛り上がります。
その時にお世話になったのがイシダ印刷さんでした。
安くて早くて相談にも乗ってくれて、二刷を出した時は新規で注文を入れたのに(よく分かってなかったんです私が)メールくれて、これ前のあれですか、同じ仕様にしますか、変えますかとか提案してくれてホントにありがたかった。
自分の作品が本になる事の幸せを、私はここで知ったのでした。
閑話休題。
「Legend of the Last Dragon」に「完」の字をつけてから、「お母さん」を頑張っている内に、また、約10年の月日が流れました。
世間ではCOVID-19が流行り、家族を急に亡くされる方が多くいて、「こんなことになるなんて」「もっと話を聞いておけばよかった」そんな後悔の声をたくさん見聞きしました。
そうだ。私も両親の話を聞いておこう。彼らだっていつ何があるか分からない。いえ私だって夫や子どもだって、明日にも死ぬかもしれないんだ。後悔しないように生きなくては。
詳細は省きますが、そんなことも理由の一つになって、私は両親の生い立ちの記を書くことになりました。
父の知り合いの作家さんにご紹介いただいた編集さんにお願いすることになり、あれよあれよという間に2025年春には私家版が出ることになってしまいました。すごいわー。
そんなわけで、この連載も、次で終わりです。
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