逗子の商店街で感じたこと

昨年、逗子に行く機会が数回ありました。その時に今でもアーケードが残り人通りが割とあることに気づきなぜかしらと考えてみました。

アーケードのある昔からの通りは、逗子銀座通りになります。一部にシャッターのおりてる多少店舗があるとはいえ元気な様子が見られます。この辺りの中心部で、日常の買い物はここですまされている方が多くみられます。

住んでいる知人によると日用品はほぼ困ることはないようですが、時々鎌倉か大船に出たりしているそうです。
交通は鉄道だとJR逗子駅とそこから少し離れたところに京浜急行電鉄の新逗子駅(逗子・葉山駅)があります。
あとはバスがありますが、葉山方面はバスしか交通手段がないので住民の足となっています。

さて、商店街ですが新しい店舗に変わっているところもあり、商店街の新陳代謝と持続性がそれなりにあるようです。
これは、例えばJR逗子駅から逗子銀座通りの商店街を抜け、交差点を左に曲がり次の信号を右に曲がるとシンボルロードといった住民の生活道路にもなっていることや、市内に大規模店舗や大手がほとんど入ってきていないことが商店街の持続性を維持してきたと考えられます。

そして、消費してくれる客層も来訪者より生活している人向け、つまりジモティー向けが多いのも足腰の強さを示しています。逗子は夏場の海水浴客やマリンスポーツで知られてはいるものの、海の家などの期間限定の商売が来訪者向けの主な業態となっています。

では生活している人の感覚を地元の不動産関係に聞いてみると、逗子は都内からすると海を抱えた郊外なので、休みの日はマリンスポーツを楽しみたいというリクエストが聞かれるそうです。海との関係が日常のライフスタイルとしてコネクトされていることがわかります。
そして、朝の通勤は確実に座れるという大きな利点が移り住むメリットのひとつとなっているそうです。ちなみに逗子は山もありますし、地場の新鮮な湘南野菜や葉山野菜があるほか葉山牛を堪能できるお店もあります。

なお、海も山も楽しめる要素がある逗子ですが、不動産の相場感的には割安ということでもありませんでした。ですが、比較として都内での暮らしよりは出費は少なく済むので、都内から移り住むひとがそれなりにいるそうです。

このような地域の状況より、暮らしている人たちの地元感が商店街での買い物や飲み屋での交流(結構盛んらしい)などのトリガーを引いていると想像できます。やはり、街とそこで暮らす人とのつながりが根を張っている商店街は強いのだなと思わせてくれます。

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