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日報 - エクセルで重回帰分析、その後の話

「へっぽこマーケターの日々」第11回です(前回更新は1/22)。

日報では分析・マーケ担当として日ごろの取りくみを書きます。

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2020-01-23 日報

午前中は、コミュニティの価値についてのディスカッション。コルクではコルクラボ、コルクラボマンガ専科、コヤチュー部オンライン部室という3つを運営している。

今日のテーマは、コミュニティに対してコミュニティメンバーが潜在的に求めている価値について。

事前に、メンバーのニーズを運営メンバーで言語化して臨んでもらったのだが、議論の途中でニーズと価値がごちゃ混ぜになったところが反省点だ。

そもそもニーズという言葉はコトラー的な使い方をすれば、ウォンツの方が正しかった。言葉の意味も間違えたというミスでもある。

ニーズ、ウォンツ、ディマンド、そして誘因や動機といった概念を正しく理解してディスカッションを再度行いたい。

他方で、これからの時代にあった生活者と企業・ブランド・作家の繋がり方という切り口で、ナラティブが重要だという共通認識が生まれたことは大きな収穫だった。

「物語」という意味ではナラティブとストーリーと同じだが、ナラティブは話し手が生活者であることがストーリーと異なる。この辺をもう少し自分の言葉で整理できるようになりたいと思った。

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午後は2件アポがあり、外部の有識者に今取り組んでいる分析・マーケのアプローチを相談。

分析に関しては、エクセルで統合データを重回帰分析することについて。社内に統計に明るい人間がいないため、本を読みながら進めた解析についてフィードバックをもらった。

特にわからなかったのは、説明変数の絞り方だ。これについてはそもそもエクセルではなく統計に特化したRという言語を使う方がいいことがわかった。なので優先順位を変え、SQLではなくRの勉強をしようと思う。

しかしそれでもエクセルでやりたい場合は、説明変数の相関係数を全て調べ、相関が強すぎるものを捨てることをまずやるとよいことがわかった。

わたしの行った重回帰分析で言うと、相関係数の計算をしていなかったので、クロス集計と異なる結果になる変数が続出したのだ。これは他の説明変数に影響を受けている状態を示す。よって説明変数同士が独立な組み合わせで重回帰分析ができるよう、変数を絞る必要があるのだ。

マーケのアプローチの相談では、カスタマージャーニーは、やはりサプライヤー目線なため顧客理解を誤るリスクを指摘された。

『「つながり」の創りかた』にも出てきたが、顧客の生活を高解像度でイメージし、可視化することが、最高の顧客体験を設計することにつながるのだ。今回作ったカスタマージャーニーは、業務を網羅的に捉えるツールとしてはよくはあるが、顧客体験の向上としては少し足りないところがある、ということがわかったのだった。

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終業後、同僚エンジニアがコーチの存在の重要性について話してくれたが、共感することがとても多かった。

どんなにスキルフルなアスリートでも、みな結果を出すためにコーチの存在が不可欠だという話だ。今やっていることも、自分が今やってることが正しいかどうかフィードバックをくれる有識者は必要だと実感した。

わたしをサポートしたつもりになって、自分を甘やかしてください。